東京23区の中古マンション価格が過去最高を記録！その背景とは？

東京23区の中古マンション市場、過去最高の価格を更新中

近年、東京都23区における中古マンションの価格が注目されています。特に、ファミリー向けの物件が8ヶ月連続で過去最高を記録しており、シングル向けの物件も4ヶ月連続で上昇中です。この動向は、東京23区の不動産市場における様々な要因が複雑に絡み合った結果と言えるでしょう。

中古マンションの価格状況

最新のLIFULL HOME'Sマーケットレポートによると、2024年11月時点で、東京23区のファミリー向け中古マンションの掲載平均価格は前年比121.2%と、大きく伸びています。これは、約1,296万円の上昇を意味し、シングル向け物件でも前年比108.9%に達し、388万円の上昇が見られています。これは、需要の増加と供給の課題が影響しているのです。

価格上昇の要因

この価格上昇の背景には、いくつかの要因が考えられます。まず、引越しシーズン後の賃貸市場では、ファミリー向け物件の賃料が前年同月比で110.9%に増加していることが挙げられます。低金利や購入希望者の増加が中古マンション市場にプラスに働き、相対的に販売価格が上昇しているのです。

賃貸物件の価格動向

同様に、首都圏全体でもファミリー向け賃貸物件の掲載賃料は上昇傾向にあり、シングル向け物件に比べて上昇率が高くなっています。特に東京都では、ファミリー向け物件の掲載賃料は前年同月比で113.1%と、高い推移を見せています。この流れは、これからの引越しシーズンにどのように影響を与えるのか、注目されます。

中古一戸建ての価格動向

一方で、東京23区内の中古一戸建ては、15ヶ月連続で前年同月を下回っており、首都圏全体でも下落傾向が続いています。これは、単身世帯の増加やライフスタイルの変化が影響している可能性があります。中でも、ファミリー向けの需要が中古マンション市場に集中する反面、中古一戸建ては手が届きにくいとされ、価格の低迷が続いているのです。