JALとMAMORIOの実証実験
2016-11-01 10:00:26
JALとMAMORIOが共同でIoTを活用した位置管理実証実験を開始
JALとMAMORIOの新たな協業
日本航空株式会社(JAL)とMAMORIO株式会社は、航空機整備用器材の位置管理を強化するため、IoT技術を活用した実証実験を実施すると発表しました。この取り組みは、JALの整備業務の効率化を図ることを目的としています。JALグループの航空機整備会社である「JALエンジニアリング」が中心となり、MAMORIO社が開発した紛失防止IoTデバイスを活用することで、作業用器材の位置をリアルタイムで把握し、運用の効率を向上させる狙いです。
実証実験の背景
JALでは、スタートアップ企業と連携し、先進的な技術を導入することで新たな価値を創出する取り組みを続けています。これまで、整備士たちはトランシーバーを通じて違う場所にある器材の位置情報を確認していました。しかし、約200台にわたる可動式器材の管理が複雑になり、集中的に管理することは難しくなっていました。この課題を解決する手段として、MAMORIO社の技術が注目されています。
実証実験で使用するワークステーションは、整備場や駐機場を移動して使用されるため、瞬時に位置情報を把握できるシステムが求められていました。JALとMAMORIOの協業により、こうしたポータブル器材の位置管理がスムーズに行えるようになることが期待されています。
実験の詳細
実証実験は、2016年11月から2017年3月にかけて羽田空港内の整備場および駐機場で行われます。実験では、整備器材にMAMORIOデバイスを設置し、その位置情報を整備士が携帯するスマートフォンを通じてMAMORIO社のサーバーに自動送信します。これにより、集中した管理が可能になるとともに、作業台140台の運用効率が大幅に改善されることが期待されています。管理情報は、MAMORIOがJAL専用に開発したPC用の管理画面からリアルタイムで確認可能です。
MAMORIOの技術
MAMORIO社は「なくすを、なくす。みんなでさがす。」というスローガンのもと、個人の所持品の紛失防止に特化した製品を開発してきました。今回の実証実験を通じて、同社は企業の資産管理にもこの技術を広げ、BtoBビジネスへの進出を図っています。JALとの取り組みは、MAMORIOにとって重要なステップとなることでしょう。
終わりに
JALとMAMORIOの協業によるこの取り組みは、航空業界における新しい技術の活用例として注目されています。今後も両社はさらなる革新を目指し、様々な新しいチャレンジを行っていく方針です。これにより、より安全で効率的な整備環境の実現が期待されています。
会社情報
- 会社名
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MAMORIO株式会社
- 住所
- 東京都千代田区外神田3-3-5ヨシイビル5F
- 電話番号
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