NPO法人結び手の新たな取り組み、Judaavがフリーマーケットに初出店
NPO法人結び手が運営する女性自立支援ブランド「Judaav(ジュダーブ)」が、2025年1月19日、山梨県甲府市で開催された「ソライチ」マーケットに初めて参加し、手作りの商品を販売しました。このプロジェクトは、インドの貧困地域で社会的に厳しい立場にある女性たちに持続的な収入を得る手助けをすることを目的としています。
多彩な商品が並ぶソライチマーケット
「ソライチ」マーケットは甲府駅の空中回廊やよっちゃばれ広場に約50のブースが立ち並ぶ賑やかなイベントです。野菜や果物、占い、ハンドメイド作品、そして古着まで、幅広いジャンルの商品が出展され、老若男女問わず多くの人々が訪れました。そんな中、Judaavのブースも多くの注目を集めることができました。
Judaavのプロダクトと支援の概要
Judaavプロジェクトは、インドのビハール州ガヤで活躍する女性たちによって制作されます。この地域の女性たちは、教育を受ける機会がなく、家庭やコミュニティの中での仕事が難しい状況です。そこで、職業訓練を通じて自立を支援しています。Judaavの商品は、子ども新聞をリサイクルペーパーとして活用しており、これにより教育支援や環境の持続可能性にも寄与しています。
また、製品にはインドの伝統技法「ブロックプリント」が使用されており、手彫りの木版で一つひとつ模様を押す作業が行われています。これにより、多彩な色や柄が施された布製品が生まれ、Judaavの魅力を高めています。
お客様の反応と販売成果
今回の出店では、Envelope(100円)、ブックマーク&メモパッドセット(500円)、ペンケース(150円)、扇子(1000円)など、さまざまな小物が販売されました。ブースを訪れた人々は、「インド」とのキーワードに惹かれて立ち寄る方、デザイン性を評価する方、そして社会貢献に関心を持つ方など、多岐に渡りました。
購入者からは「応援しています」といった励ましの言葉や、さらには寄付を行ってくれる方もおり、最終的には売上2,750円、寄付1,500円以上を記録しました。多くの方がJudaavの商品を手に取る際に、その背景や影響に興味を持つ姿が印象的でした。
日本市場への展望と課題
今回の出店を通じて、日本の消費者がJudaavの商品をどのように受け入れるか、貴重な意見を得ることができました。「かわいい!」という声が多く寄せられる一方で、商品の魅力だけで購入に至るケースは少なく、活動の説明後に購入を決める方がほとんどでした。このことから、社会貢献とビジネスの両立における難しさや商品改良の必要性を再確認しました。
また、甲府市で宝石を扱うインド人夫婦との新たな出会いもあり、今後のさらなる交流の機会を広げていく意欲が生まれました。
Judaavに込めた思い
「外部環境が原因で努力できない人をゼロにする」というミッションのもと、Judaavは困難な状況にある女性に新たな機会を提供しています。売上の全ては、プロジェクトおよび教育活動に活用され、消費者の支援が直接インドの女性支援に繋がる仕組みです。
次の活動と未来への展望
JudaavとNPO法人結び手は、日本国内でのブランド認知拡大を目指し、新たに「こ結び」という学生団体を結成しました。次回の活動として、2月15日には大井競馬場でフリーマーケットを開催する予定です。関東近郊の方々にぜひお越しいただき、多くの出会いに触れていただきたいと思います。
NPO法人結び手は、2021年に設立された団体で、インド国内の7地域で活動を展開し、約1,560名の子どもに教育の機会を提供しています。