富裕層が注目するハワイの永眠権とは
近年、富裕層の間で話題を呼んでいるのが、ハワイの永眠権という新しい形の墓地投資です。この制度は、NorthStar Memorial Groupが運営する『バレー・オブ・ザ・テンプルズ』において提供されており、特に日本人向けに人気を集めています。永眠権は、単なる土地の購入ではなく、永久に眠る権利を取得するという独自のシステムです。
投資としての価値
この永眠権の価格は、近年急上昇しており、最初は349,000ドル(約5,400万円)から市場の需要に応じて488,000ドル(約7,600万円)にまで上昇しました。特にハワイという立地が、投資家の心を掴んで離しません。海外旅行を兼ねた形での墓地購入が増えている背景には、富裕層が「死後の居場所」を資産設計の一部とする考えが広がっていることが挙げられます。
立地の希少性と無宗派契約
ハワイには美しい自然景観が広がり、多くの人々が訪れる観光地として知られています。この霊園は、オーシャンビューや山に囲まれた静かで神聖な風景の中に存在し、購入者はその土地から楽しめる景色を重視している傾向があります。その中でも人気なのは、風水的に良いとされる場所であり、家族運や子孫繁栄に寄与するという信念が根付いています。
また、永眠権では宗派を問わず、後継者不要で生前契約も可能であるため、誰でも気軽に契約ができる点も大きな魅力の一つです。
ダイナミックプライシングの導入
この区画の価格は、需要に応じて変動するダイナミックプライシング方式が採用されており、アメリカの不動産業界で一般的な販売手法です。これにより、購入希望者の状況によって価格が調整され、ウエスティンでの高級宿泊や航空券などと同様に、市場が求める金額に基づいています。こうしたシステムは、日本ではまだ一般的ではありませんが、ハワイでの墓地購入には非常に効果的な方法と言えるでしょう。
「二つ目の墓」としての選択肢
国内外の富裕層の中には、自国に家族が眠る墓地を保有しながらも、ハワイを象徴的な埋葬地として選ぶ人々が増えてきています。これは、ハワイが特別な意味を持つ土地であるため。多くの人にとっては、そこが思い出の地であり、人生の象徴ともなり得る場所なのです。
ハワイの墓地に対する新たな需要
アフターコロナという新たな時代の中で、特に富裕層がハワイを訪れることが難しくなりつつある今、永眠権は一つの選択肢として注目されています。生前に自らの終活を考える時代において、個々のライフスタイルや価値観に合った方法で、「永住は難しくとも、永眠はできる」という選択ができるようになったのです。このように、永眠権は、富裕層にとって新たな自己投資先となり、第2の故郷をもつ選択肢としての地位を確立しています。
まとめ
ハワイの『バレー・オブ・ザ・テンプルズ』は、ただの墓地ではなく、人生の最期を文化として捉え、自己投資の一環として新たな価値を見出す場所です。富裕層がその景色や特別な思い出を重視して選ぶ墓地は、今後もその需要が増加することでしょう。永眠権を通じて、逝った後も美しいハワイの地で、その存在を感じられるのは何よりの贅沢といえるでしょう。