IDDKが新たな宇宙ビジネスを推進
株式会社IDDK(東京・江東区)は、KDDIが運営する宇宙共創プログラム「MUGENLABO UNIVERSE」に実証パートナーとして新たに参画することを発表しました。このプログラムは、宇宙事業に興味を持つ企業やスタートアップ、専門家が集まり、宇宙を利用したビジネスや技術開発を行うためのものです。
IDDKでは、光学レンズが不要な半導体センサーを基盤にした顕微観察技術「Micro Imaging Device(MID)」を開発しました。このMIDは、従来の顕微鏡と比較して軽量でコンパクトなため、デジタル制御が簡単に行え、ラボの自動化に高い適応性を持っています。この技術を用いて、IDDKは宇宙環境でのバイオ実験を促進し、2030年を見据えて民間の宇宙実験プラットフォームを構築することを目指しています。
宇宙実験ユニットの提供
「MUGENLABO UNIVERSE」において、IDDKはMID技術を搭載した宇宙実験ユニットを参加企業に提供し、創薬などの研究に役立てる実験環境を整備します。宇宙環境を利用した研究は高頻度に行うことが可能で、その結果は地上での技術還元や未来の宇宙探査に資する新しいビジネスの創出につながると期待されています。
プログラムはスタートアップの事業化を後押しし、多様な実証環境や企業間のマッチングを通じて、宇宙の技術を利用した事業形成を支援します。特に、東京都が運営する「TIB CATAPULT」にも採択され、スタートアップの活動に経済的な支援を行い、産業界の新規参入と国際競争力向上に貢献することを目的としています。
IDDKの代表取締役のメッセージ
代表取締役の上野宗一郎氏は、「KDDIの宇宙共創プログラムに参画できることを非常に光栄に思う。私たちのプラットフォームは、自動実験と観察を行うためのユニットとして設計されており、宇宙利用を迅速化・高頻度化・低コスト化することを実現する。」と述べています。また、IDDKは新たな宇宙ビジネスの創出に向けてパートナー企業との協力を強化し、日本の宇宙バイオ基盤を確立するために尽力するとしています。
会社情報
株式会社IDDK
- - 所在地: 東京都江東区富岡1-12-8 アサヒビル309
- - 設立: 2017年6月
- - 事業内容: 顕微観察装置の研究開発・製造・販売
- - 公式サイト: IDDK公式サイト
今回の取組みを通して、宇宙ビジネスの拡大だけでなく、様々な分野でのイノベーションにもつながることが期待されます。今後のIDDKの活動に注目が集まります。