人類学を活用した新しいコンサルティングモデルが始動
株式会社日本総合研究所(以下、日総研)と合同会社メッシュワークは、人類学の知見を活用した新たなコンサルティングモデルを開発し、そのサービス提供を開始しました。
人類学モデル開発の背景と目的
現代社会では、製品やサービスの差別化がただの機能や性能だけでは難しくなっています。このため、地域文化などの深い理解が重要だと考えられるようになりました。そこで着目されたのが、人類学の視点です。フィールドワークを通じて多様な人々や文化を理解することで、企業に新たな気づきをもたらすことが期待されています。
日総研は顧客基盤が広く、クライアントの実際の課題を理解する力を持ち、メッシュワークは参与観察により既存の仮説を深く掘り下げる特殊なアプローチを用います。この共同開発により、人類学の知見を新規事業開発、組織開発、そしてステークホルダーとの関係構築に生かす手法が実現しました。
モデルの主な特徴
1. フィールドワークによるリアリティの把握
人類学者は異文化地域での生活を通じて、その地域のリアルな暮らしを観察します。本モデルも同様に、企業が地域を長期的に訪れ、他者との関係を築くことで、質の高い情報を集めます。単発のインタビューだけでは不十分なリアリティを捉えることができます。
2. 価値観と文化を理解するワークショップ
本モデルの中では、人類学者がフィールドワークで得た情報をもとに、地域の共通文化の理解を深めるワークショップを実施します。ここでは、秘められた価値観を明らかにし、新たな課題やニーズを導出します。また、コンサルタントが人類学の視点をわかりやすく翻訳する役割も担います。
3. 実践的アプローチによる戦略の導出
企業はフィールドワークとワークショップを通じて得た知見をもとに、現実と新たな視点からの課題を整理します。このプロセスを経て、実行可能な中長期的戦略を導出することが求められます。経験豊富なコンサルタントがこのプロセスをサポートし、企業の経営資源を考慮した戦略策定を行います。
サービス提供の開始
この新しいモデルのトライアル活動は、以下の三つの領域で行われます。
1.
未来洞察 × 人類学
- 10~20年後を見据えた未来への洞察を人類学で補足し、IoT家電や習慣化のメカニズムなどを探求します。
2.
自律協生社会 × 人類学
- 企業と地域の相互理解を深めることで、新たなパートナーシップを築きます。
3.
人事・組織開発 × 人類学
- 多様な価値観を持つ社員を理解し、組織文化を深く掘り下げる活動を行います。
この新たなアプローチにより、企業は一歩進んだ視点から自らの戦略を再構築していくことが期待されます。
お問い合わせ
関心を持たれた方は、以下の連絡先までお問い合わせください。
- - 旅行関係者様: 日本総合研究所 広報部 山口 電話:080-7154-5017
- - 一般のお客様: リサーチ・コンサルティング部門 八幡 メール:[email protected]