斎宮の観光活性化
2025-02-07 08:46:54

明和町斎宮の歴史と自然を活かした観光地域づくり

明和町斎宮の歴史と自然を活かした観光地域づくり



三重県の明和町に位置する国指定史跡斎宮跡は、地域の貴重な文化財としてその存在感を示しています。一般社団法人明和観光商社は、これを活用し、持続可能な観光地域づくりを推進しています。特に注目を集めているのは、令和2年度から運営を開始した「斎王の庭・空と風の花ばたけ」と呼ばれるお花ばたけです。これにより明和町は、単なる観光スポットに留まらず、地域全体が観光地として生まれ変わる新たなモデルを築こうとしています。

お花ばたけの運営は、地域の住民と連携しながら行われ、そこで育てられた花々は観光客を惹きつける魅力の源となっています。明和観光商社が掲げる「保全と活用」は、単に観光客を呼び寄せるだけではなく、地域の持続可能性を考慮に入れています。特に、地元の飲食店や農家との協力体制を築くことで、地域の特産品を生かすような取り組みも行われています。

地域住民の意識向上



「斎王の庭・空と風の花ばたけ」の活動を通じて、地域住民の観光に対する意識の醸成も図られています。観光地とは言えない斎宮において、地域の人々が観光客を温かく迎える意識を持つことは、明和町全体の活性化につながります。そこで行われた「これからのお花ばたけを考える会」では、飲食店や農家の参加があり、共同での運営に向けて具体的なアイデアが出されました。このように、地元住民自らが主体となって考えることで、地域に根ざした観光の促進が期待されています。

環境に優しい取り組み



お花ばたけの運営においては、化学肥料を一切使用せず、2年目からは自然な土づくりにこだわっています。この取り組みは、子どもたちや地域住民にも安心して利用してもらえる環境を整備するもので、健康に配慮した持続可能な農業を目指しています。また、地域で収集した生ごみに基づく堆肥作りを行い、その堆肥を使用して育てた花や野菜を観光客に提供する「好循環」を生み出すことを目指しています。

持続可能な観光地を目指して



持続可能な観光は、訪れた人々と地域住民、環境のニーズを同時に考慮し、現在と将来の経済的・社会的・環境への影響を配慮することが求められます。明和町では、地域の活性化や伝統行事の継承が進められ、住民が主体となって「暮らす人、訪れる人から選ばれ続ける町」を目指しています。観光庁の「持続可能な観光推進モデル事業」にも採択され、モデルケースを創出するための取り組みが加速しています。

明和観光商社は、観光客の誘致や地域の賑わいを創出するため、伊勢街道におけるイベントや神社に関連した活動にも力を入れています。これらは単なる観光促進だけではなく、地域の歴史や文化を次世代に受け継ぐための重要な役割も果たしています。地域一体となった観光地域づくりの推進により、文化財の保全や地域の活性化の実現が期待されています。


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会社情報

会社名
一般社団法人明和観光商社
住所
三重県多気郡明和町斎宮3039-2
電話番号
0596-67-6850

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