偶発購買の実態を探る
株式会社電通デジタルは、最近の購買行動についての新たな調査結果を発表しました。その結果、生活者の購買行動の約20%が偶発的な出会いをきっかけに生じる「偶発購買」であることが判明しました。これは、いわゆる「計画購買」とは異なり、消費者が意識せずに商品に触れることから生まれるものです。
調査の背景と目的
購買行動の多様化が進む中、電通デジタルでは「偶発購買」に着目し、どのような要因がこれを引き起こしているのか定量的に分析するために調査を行いました。本調査は、15の異なる商品・サービスカテゴリーを対象に、インターネット上で実施され、現代の生活者がどのように商品との出会いを持っているのか明確にすることを目的としています。
主な調査結果
1.
偶発購買の割合: 15のカテゴリーにおける平均して、偶発的な購買が17.8%に達しました。これはつまり、消費者が計画的に意図した商品を購入する際、約5回に1回は全く別のブランドを選ぶということです。
2.
高関与商材でも発生: 偶発購買は、日常的な商品だけでなく、金融やラグジュアリーブランドといった高関与商材でも見受けられます。具体的には、カードローンや生命保険、ラグジュアリーブランドではそれぞれ23%、23%、21%が偶発的に商材を選んでいる結果が出ています。
3.
新たなマーケティング戦略の重要性: 本調査の結果、計画購買は知名度の高いメジャーブランドが選ばれる傾向がある一方で、偶発購買は新しい発見が購買のきっかけになるため、比較的小さなチャレンジャーブランドにもチャンスが広がっていることが示唆されました。
企業へのアプローチ
電通デジタルは今回の調査結果をもとに、特定の商品カテゴリーの広告主やマーケターに向けて、偶発購買を有効活用するための具体的なメカニズムを解明したレポートを発表しました。このアプローチは、チャレンジャーブランドがマーケティング効果を最大化するための戦略として提案されています。
まとめ
「偶発購買マーケティング」は、企業が消費者との接点をより意識的に設計するための指針になります。このように、生活者の購買行動が多様化する中で、偶発的な出会いが購買に大きな影響を与えることが改めて確認され、企業がこの新しい購買行動にどう対応するかが重要な課題となります。今後も電通デジタルは、計画的な戦略と偶発的な要素を組み合わせて、持続可能な事業成長への道筋を提供していくことを目指しています。