近年、働き方に関する環境は急速に変化しており、リモートワークの普及や生成AIの進化、価値観の多様化がその一因です。働く場、すなわちワークプレイスには新たな役割が求められるようになってきました。そこで、コクヨ株式会社が新たに立ち上げた『「 」& WORKPLACE CONSORTIUM』が注目されています。このプロジェクトは、多種多様な企業が集まり、異業種間で共創を図ることを目的としています。
異業種共創で生まれる新しい価値
『「 」& WORKPLACE CONSORTIUM』は、2025年6月から活動をスタートし、食品や化学、IT、製造業など、さまざまな業界から新規事業の担当者を集めています。共創プラットフォームとして、単なる市場調査を超え、「つくりたい未来」を踏まえたアイデアの創出が目指されています。
プロジェクトの背景には、従来のオフィス空間をただの物理的な場所として捉えるのではなく、そこから新しい製品やサービスが生まれる拠点として再定義する狙いがあります。また、参加者は企業の枠を超え、自らの想いやビジョンを持ち寄り、互いに刺激し合うことが重要視されています。
キックオフイベント:アイデア創出の第一歩
2025年6月4日、キックオフイベントが行われ、多様な参加者によるワークショップが開催されました。ここでは、日本発祥の「マンダラート」というフレームワークを使用し、企業の主力商品から意外性のあるキーワードを導き出しました。これにより、従来の発想を超えた斬新なアイデアが生まれる過程が見受けられます。
参加者からは、多様な業界から集まった意見が貴重であると共に、全く関連性のないキーワードから新たな発想が驚くほど出てきたという声も挙がっています。こうした異業種の視点を交えたディスカッションは、刺激的かつ有意義な体験を提供しました。
継続的なプログラムと参加者の声
プロジェクトは今後も全7回のワークショップを通じて進行する予定です。これにより、最終的には具体的な製品や事業アイデアの事業化に結びつけることも目指されています。
参加者は、「こういうネットワーキングの場で出会う新鮮なアイデアや刺激が楽しみ」と期待を寄せています。また、「突拍子もない発想が生まれる体験が貴重だった」といった意見もありました。
未来へ向けた期待と意気込み
このように『「 」& WORKPLACE CONSORTIUM』は、異業種の知見を融合させることで新しい価値を生み出そうとしています。さまざまな業界から集まったアイデアや視点が、これからの働き方を変革する可能性を秘めています。コクヨは、ワークプレイスをただの作業スペースとしてではなく、革新的な活動のハブとして捉え、社会経済の発展を促すことを目指しています。
今後も進展が期待されるこのプロジェクトから目が離せません。各回のワークショップでどのような新しいアイデアが生まれるのか、多くの人々が注目しています。