進化する工事写真
2022-11-16 16:26:51
工事写真の新基準!ビッグデータ活用へ進化した工事写真3.0
近年、工事写真はただのビジュアル記録から、ビッグデータの一部として新たな役割を果たしています。従来のフィルムカメラやデジタルカメラでは記録として機能するだけでしたが、最新の「工事写真3.0」では、スマートフォンやタブレットを活用し、現場情報と連携されるようになりました。
この工事写真3.0は主に3つのレイヤで構成されています。まず、最も基本的な「写真レイヤ」では、従来通りの工事写真が収められています。しかし、ここからが新たな進化の始まりです。「黒板レイヤ」では、電子小黒板の情報を格納しており、工事に関する細かいデータをリアルタイムで把握できます。そして、最も注目される「注釈レイヤ」は、マグネットや寸法線といった様々な注釈を加えることができ、工事内容の明確化を図ることが可能です。
これによって、単なる写真撮影の作業が省力化され、得られた情報をクラウドに蓄積することができます。その結果、AIとの連携により、さらなる分析や参照が可能になり、大規模なデータとしての利用が期待されています。
J-COMSIAはこの工事写真3.0の普及を図るため、新たに「レイヤ化」アプリを認定しました。認定されたアプリは、J-COMSIAが定義した3つのレイヤに基づき、改ざん検知などの信憑性確認機能を搭載しています。これにより、工事写真の信頼性が格段に向上し、発注先に提出する際の安心感も増すこととなるでしょう。
また、ユーザーはJ-COMSIAの公式サイトから無償で提供されるSVGファイルビューワを使って、工事写真3.0の実際の機能を体験できます。サンプルファイルを用いて、各レイヤの切り替えや情報確認が可能ですので、非常に便利です。そして、信憑性チェックツールを利用すれば、写真が改ざんされていないかを簡単に確認できます。
このように、工事写真3.0は建設業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支える強力なツールとなっています。今後、各企業はこの新しい技術を導入し、効率的かつ信頼性の高い工事管理が実現することが期待されます。工事現場の情報がどのように変わっていくのか、目が離せません。
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一般社団法人施工管理ソフトウェア産業協会
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