駅から離れても値下がりしにくいバス便マンションの魅力とは
株式会社マーキュリーが最新の不動産データを元に、2023年以降に首都圏、東海、関西地域で流通したバス便マンションの値上がり率について調査を行いました。この結果は、一般的に「駅近」が資産価値に寄与するという常識を少し覆すものとなっています。バス便マンションにも意外な魅力が潜んでいます。
バス便マンションの特徴と魅力の分析
交通利便性が重要
バス便マンションは駅からの距離があるため、一般的には価値が下がりやすいと考えられがちですが、上位にランクインしたのは、最寄り駅から都心部への直通アクセスが容易な場所でした。例として、首都圏の三鷹や吉祥寺、関西の千里中央などがあります。これらのエリアは、バスナビゲーションが充実しており、通勤や通学がスムーズです。
美しい住環境
さらに、これらの地域は自然が豊かで、洗練された街並みも魅力の一つです。例えば、葉山や茅ケ崎は海に近く、別荘地としても人気を集めています。この美しい環境が住居の魅力を高め、結果として価格が安定する要因となっています。
ターミナル駅の恩恵
バス便のマンションの中には、川崎駅や横浜駅といったターミナル駅からのアクセスが容易な物件も多く、これらの物件の価値は安定しています。こうしたターミナル駅周辺は商業施設が充実しており、買い物や日常生活が非常に便利です。駅から遠くても、この便利さがマンションの資産価値を保ちやすい理由です。
値上がり率はどうなっているのか
今回の調査では、バス便マンション全体の平均値上がり率が+4.8%で、駅近マンションにおける値上がり率と比べると低めの水準でした。ただし、中には新築時に比べ大きく値上がりしている物件も存在します。特にフォルム葉山は新築時から93.3%の値上がりを記録しており、これが環境の良さや交通の便利さに関連していることがわかります。
まとめ
バス便マンションは資産価値が下がりやすいという先入観を持ちがちですが、実際には様々な要因によって安定した価値を保つことができる物件もあります。特に交通利便性、住環境、ターミナル駅へのアクセスは、価格が下がりづらい重要な要素です。これからマンション購入を検討する際には、バス便マンションの選択肢も考慮に入れてみることをおすすめします。
今回のランキングやデータは、株式会社マーキュリーが独自に収集した情報をもとにしています。バス便マンションの購入にあたっては、ぜひこうした情報を参考に、より良い選択をされることを期待します。