京都・嵐山の隠れた名所、鹿王院の夜間特別拝観
京都市右京区に位置する鹿王院は、歴史の深い場所として知られる古刹です。この寺は足利義満によって創建され、かつての宝幢禅寺の塔頭の一つとして、応仁・文明の乱による焼失にもかかわらず、見事に再建されました。
名所・鹿王院の魅力とは
鹿王院は、洛西の名刹として広く知られ、嵐山を背景に持つ日本で初めての枯山水庭園を有しています。その平庭式の庭園は京市指定名勝に指定され、美しい紅葉が訪れる人々を魅了します。特にこの時期、赤やオレンジに染まる葉が、静かな庭園に彩りを添え、訪れる人々にとって特別な瞬間となります。
2024年 夜の特別拝観概要
2024年11月15日から12月8日まで、鹿王院では夜間の特別拝観が実施されます。この特別拝観は、毎日150名の事前予約制で行われ、ライトアップされた境内を自由に散策しながら、仏教の世界に導かれるような体験が楽しめます。開催時間は17時30分から20時まで、最終受付は19時30分です。
特典付きの拝観料
拝観料は3000円で、茶道速水流のお抹茶と鹿王院オリジナルの和菓子が付いています。美しい紅葉を眺めながら、心を落ち着けるお抹茶を楽しむことができるのも、この拝観の魅力の一つです。
プレミアムな体験
平日限定の「平日プレミアム拝観」では、京都の伝統文化である狂言によるおもてなしも予定しています。また、11月17日と12月8日の特別な2日間には、嵯峨大念仏狂言の公演が行われ、通常の拝観料に1000円をプラスすることで観覧できます。
設営の工夫
夜間の拝観では、境内の各所を柔らかな光で照らし出します。足元を照らす灯りは、現実から仏の世界へと足を踏み入れる道を作り出し、仏牙舎利が安置された舎利殿、竹林や松、モッコクなどの美しい紅葉を引き立てます。これにより、訪れる人々は、禅寺の魅力を堪能しながら特別な時間を過ごすことができるでしょう。
予約方法
鹿王院の夜間特別拝観は人気が高いため、Webサイトからの事前予約をおすすめします。毎日の定員は150名で、特に紅葉シーズン中はすぐに埋まってしまう可能性があるため、早めの申し込みをお忘れなく。特別な夜に、禅寺の魅力と紅葉の美しさを存分に味わいに来てみてはいかがでしょうか。
京都の秋の訪れを告げるこのイベントは、心に残る忘れられない体験となることが間違いありません。