ベルテックス静岡、2023-24シーズン決算報告
株式会社VELTEXスポーツエンタープライズは、2024年9月24日に静岡市内で記者会見を開催し、2023-24シーズンの決算を報告しました。このシーズンは、B2リーグに昇格した年であり、全てのステークホルダーからの支援を受けて飛躍的な成長を遂げました。
決算の概要
2023年7月から2024年6月の営業収入は932,129千円となり、前年の539,429千円から170%の増加を記録しました。一方で、営業費用は983,822千円となり、これも前年度比で163%と大幅に増えました。その結果、営業利益は▲51,694千円、税引前当期純利益は▲37,418千円という赤字決算となりました。
この成長の主な要因は、多くのパートナーやブースターの支援によるもので、年間来場者数、平均入場者数ともに増加。これが結果的に入場料収入の増加につながりました。また、グッズ売上やアカデミー事業からの収入も前年を大きく上回る結果となりました。
営業費用とその影響
営業費用の増加は、特にホームアリーナである静岡市中央体育館の改修や、試合会場の演出にかかる投資が影響しています。新たにB2ライセンスに準拠するため、900席から3,000席への増席を決定。これに伴い、椅子の購入やひな壇のリース、運搬費用が嵩み、財務的に厳しい結果を招きました。
2022-23シーズンも営業利益は赤字でしたが、最終利益は黒字でした。この現状について、ベルテックス静岡は株主に損失補填を求めることはせず、透明性のある経営を行うことを選択しました。静岡市を拠点に活動を続け、この地域を盛り上げていくための課題を明確にし、行政や協会とのポジティブな交渉を進めていく方針を示しました。
次なるシーズンに向けて
2024-25シーズンがいよいよ開幕します。チームスローガンとして「登」を掲げ、B2リーグ優勝とB1への昇格を目指し、今後も戦っていくことを宣言。また、引き続きベルテックス静岡への支援と応援を呼びかけています。
このように、ベルテックス静岡は成長と課題を両立させながら、地域に密着したクラブ作りを続けています。今後の活動に期待が寄せられています。