ストーマ装具をアートに！パリでのファッションショー開催決定

ファッションの聖地パリで新たな試み！

一般社団法人日本福祉医療ファッション協会が主催する「Stoma Néo-ART Project」のファッションショーが、2026年の秋にパリで開催されることが決定しました。このイベントでは、オストメイトモデルたちが、自身のストーマ装具をファッションとして魅せることに挑みます。パリのLA GALERIE BOURBONを舞台に、日本の伝統工芸と現代のファッションデザインが融合し、ストーマ装具を「隠すもの」から「アート」として表現する革新的な試みです。

オストメイトの存在を正しく理解する

日本には約20万人以上のオストメイトが存在すると言われていますが、排泄に関わるセンシティブな問題から、彼らの存在は見えにくく、偏見を持たれることも少なくありません。このプロジェクトは、オストメイトが自分らしく生きられる社会を実現することを目的としています。「隠す」から「魅せる」へとシフトすることで、オストメイトの生活や価値観が豊かになることを目指します。

ファッションの力を通じて新しい価値観の創造

このファッションショーでは、オストメイトたちが選ぶオシャレなストーマ装具が登場します。プロジェクトリーダーの矢野雷太氏は、ストーマが当たり前の日常生活の一部であることを再認識させるために、ファッションを通じてオストメイトの認知度を高めることを訴えています。

参加者には、オストメイト、医療関係者、ファッション業界の専門家などが集い、多様性と新しい価値観を共有します。ファッションと医療を融合させて新たな社会の実現を目指すこのプロジェクトには、多くの期待が寄せられています。また、デザインやショーの統括を務める平林景氏は、福祉と医療、ファッションを融合させることで、世界の価値観が変わることを期待しています。

パリと京都の文化交流

開催地のLA GALERIE BOURBONは、パリ7区に位置し、歴史的建物としても知られています。ここから、京都の伝統工芸と医療福祉ファッションがどのように融合するのか、非常に楽しみです。実際、この2つの都市は1958年から姉妹都市関係を結んでおり、文化の交流がさらに深まることでしょう。

コメントと期待される成果

イベントへのコメントを寄せているのは、多くのオストメイトたちやファッション業界の著名人たちです。フリーアナウンサーの中井美穂氏は、ストーマ装具のデザインに自由度が増し、より多くのオストメイトが自分らしく日常生活を送れることを希望しています。これにより、ストーマに対する理解が深まり、全ての人がオシャレを楽しむことができる社会の実現を目指します。

このプロジェクトが、医療器具のアイデンティティを変え、ファッションアイテムとしての新しい可能性を開くことを期待しています。これにより、オストメイトたちが「隠さなくていい」という選択肢を持ち、自らの価値を再確認できる機会を提供することができるでしょう。世界新たな価値観を創造する, 努力が根付くことを心から願っています。