FIDOアライアンス新プログラム
2018-09-06 21:00:03

FIDOアライアンスが生体認証の信頼性向上へ新プログラム導入

FIDOアライアンス、バイオメトリクス認定プログラムを発表



生体情報を用いたユーザー認証が進化を遂げる中、FIDOアライアンスが新たに発表したバイオメトリクス認定プログラムが注目を集めています。近年、生体認証はパスワードやPINコードに代わる手段として普及が進んでいますが、各ベンダーでの性能の差が問題視されてきました。これを解決するため、このプログラムが導入され、業界全体の信頼性が向上することが期待されています。

プログラムの目的と利点


FIDOアライアンスが設けたこの認定プログラムは、生体認証システムのプロバイダーやユーザーに多くの利点を提供します。従来は、顧客企業がそれぞれの性能を評価していましたが、この新システムではベンダーは一度の性能試験のみで評価を受け、その結果を広く活用できるようになります。このプロセスは時間とコストの削減につながり、より効率的な認証システムの提供を可能にします。

特に、指紋や顔認証、音声認識などの技術が商業利用に適していることを検証するための国際基準を設けています。これにより、オンラインサービスプロバイダーや大規模企業における生体認証の利用がさらに進むと見込まれています。

専門家の意見


IDCのリサーチ・バイス・プレジデント、フランク・ディクソン氏は「生体認証における стандарートの欠如は長年の課題でしたが、今回のプログラムにより、企業は迅速かつ適切にソリューションを選ぶことができる」と評価しています。この新たな基準によって、企業の役員はよりスムーズに技術を導入できるようになるでしょう。

生体認証の進化


FIDOアライアンス エグゼクティブ・ディレクターのブレット・マクドウェル氏は、生体認証の重要性が高まっていることを強調しました。「特にモバイルやWebアプリケーションでの生体認証採用が進む中、ユーザー情報の安全を守るニーズはますます高まっています。国境管理や法執行機関での評価プログラムはすでに存在していますが、一般消費者市場におけるプログラムがなかったことは驚きでした」と述べています。

認定プログラムの詳細


新しいバイオメトリクス認定プログラムでは、すべての生体認証部品が対象です。認定を受けたベンダーには、FIDOアライアンスが提供するバイオメトリック部品認定書が授与され、さらに弾力ある顧客要望に応えるためには公開鍵暗号を使用したFIDO認証仕様への準拠試験やセキュリティ要件評価も求められます。

このプログラムに参加したい生体認証技術のサプライヤーは、FIDOアライアンスのウェブサイトから申し込むことが可能です。以下のリンクから詳細をご確認ください。

バイオメトリクス部品認定プログラムに参加

また、FIDOアライアンスは2018年9月12日にウェブセミナーを開催し、プログラムに関する詳しい情報を提供する予定です。セミナーの参加登録は以下のURLからです。

プログラムに関するウェブセミナー

FIDOアライアンスとは


FIDOアライアンスは、2012年に設立された非営利団体で、オンラインID認証のセキュリティと利便性を向上させることを目的としています。ユーザーが多くのIDやパスワードを覚える煩わしさを解消し、シンプルでありながら堅牢な「FIDO認証」を標準化することで、安全なオンラインサービスの提供を目指しています。

会社情報

会社名
FIDO Alliance, Inc.
住所
3855 SW 153rd Drive, Beaverton, OR 97003
電話番号

トピックス(IT)

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