電気興業が新たに開発した蒸気装置の全貌
2023年10月、電気興業株式会社(東京都江東区)は新型の循環型ボイラーレス小型過熱水蒸気装置を発表しました。この装置は、長年培われた高周波誘導加熱技術を基に進化した「D-Rapid®」シリーズの最新ラインアップであり、業界に新たな風を吹き込むことが期待されています。
過熱水蒸気の特長と応用
過熱水蒸気は、その特異な性質から多岐にわたる産業での活用が進んでいます。従来の水蒸気をさらに高温で過熱し、無色透明の水蒸気として生成されるこの技術は、特に食品加工や産業分野における加熱、乾燥、殺菌などにおいてその真価を発揮します。電気興業では、過去数年間にわたり、過熱水蒸気装置の開発および提案を推進してきました。
従来の課題と新型装置の解決策
従来の過熱水蒸気設備には、ボイラーの設置や付帯機器の連携、大規模な電源の確保などが求められるため、試験導入や小規模な用途においては課題が多く存在しました。新型の循環型ボイラーレス装置は、これらの課題を解決するべく設計されており、コンパクト化と簡易設置が可能です。ボイラーを必要とせず、水を短期間で過熱水蒸気へと変換する小型のシステムとなっており、その効率性は注目に値します。
省エネルギーと環境配慮
新装置は、使用後の蒸気を再び収集し液化して水槽に戻す循環式を採用しています。この方法により、水やエネルギーの無駄を最大限に抑え、排蒸気ダクトの排除が実現しました。これにより、エコロジーな生産プロセスを推進しつつ、コストダウンにも成功しています。これまでの大規模な設備投資を抑えたい企業にとっても、導入しやすい仕様となっています。
幅広いニーズに応える柔軟性
電気興業の過熱水蒸気装置は、これまで中型から大型の設備を中心に提供してきましたが、今後は小型機を加えることによって、試験や試作、サンプル加工など、より小さいスケールのプロジェクトにも柔軟に対応できるようになります。この新たな展開は、食品業界や他産業における多様なニーズを満たすための重要なステップとなります。
今後の展望
電気興業株式会社は、今後も高周波誘導加熱技術を駆使した過熱水蒸気ソリューションの拡充を通じて、各産業における生産性や品質の向上、さらには省エネルギー化に寄与していく方針です。新型装置の登場は、業界の変革を促進し、持続可能な未来に向けた一歩を踏み出すものとして期待されます。
製品情報
- - 型式: BL-10
- - 定格電気容量: 11.1KW
- (1) 電源: 10KW
- (2) チラー: 1.1KW
- (3) 他: 0.1KW
- - 蒸気量: 2~10㎏/h
- - 温度: 最大450℃
- - 立上がり時間: ≦ 5分
- - 外観寸法: W1,200×D900×H1,385 mm
- - 質量: 400 kg
- - 温度制御点: コイル近傍1点PID制御
これらの特長を持つ新型装置は、企業が抱える問題解決への大きな一助となることでしょう。興味を持たれた方は、ぜひ電気興業株式会社にお問い合わせください。
【お問い合わせ先】
電気興業株式会社 ソリューション事業推進室 環境ソリューション部
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