全国初の「静脈内鎮静法」で安心の歯科医療を
11月8日、CDAC(Clinical Dental Anesthesiologist Club)が新たに開始したホームページは、全国で安全かつ快適な歯科治療を提供することを目的としています。静脈内鎮静法を介して、恐怖や不安を抱える患者と歯科麻酔科医を直接結びつけるこの画期的なサービスは、日本初の取り組みです。
安心して受けられる歯科治療の重要性
日本国内において、歯科治療に対する恐怖感やストレスを感じている人々は少なくありません。近年の調査によると、約5%から20%の人々が歯科治療に対して苦手意識を持ち、結果として400万人以上の患者が歯科医院に通えない状態にあるとされています。特に、高齢者の多い日本社会であるため、基礎疾患を抱えた患者が増加しており、これらの人々が安心して治療を受けられる環境を整備することが求められています。
日本では約10万人の歯科医師がいる一方で、静脈内鎮静法に関する専門知識を持つ医師はわずか1,321人。また、CDACのメンバーは、日本歯科麻酔学会認定医と専門医から構成され、全国で活動しています。このグループは、2017年6月に設立され、現在では40名の歯科麻酔科医が所属しています。
歯科処置を快適にする静脈内鎮静法
静脈内鎮静法は、患者の不安を和らげ、眠っている間に歯科治療を行うことができる手法です。多くの人は、治療の際に聴こえる音や痛みが原因で不安を感じます。局所麻酔だけでは解消しきれないこのストレスを軽減するため、静脈内鎮静法を取り入れることで、治療中の痛みや不快感を感じることなく安らいだ状態で治療を受けられます。
この手法は、特に恐怖感が強い患者や痛みに敏感な方、高齢者や持病を持つ方には非常に有益です。心身ともにリラックスしながら、歯科治療を受けることで、健康な口腔環境を維持することが可能になります。
CDACの役割とアクセス方法
CDACは、歯科治療に不安を感じている方々に対し、静脈内鎮静法および全身麻酔法を使用した安全で快適な医療体制を提供しています。新しく開設したホームページでは、患者が直接専門医に相談できる場が設けられており、訪問者は自身の症状や不安について気軽に相談することができます。
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CDAC代表について
CDACの代表である雨宮啓医師は、神奈川県藤沢市で歯科医院を開業しており、年間600件の静脈内鎮静法を施行しています。彼は患者の「痛みを感じず、恐怖を克服してほしい」という願いを叶えるため、同グループを結成しました。また、彼は多くの学会での講演や発表を行い、その専門知識を広めています。
所属と資格
- - 藤沢歯科ペリオ・インプラントセンター院長
- - 日本歯科麻酔学会認定医
- - 日本臨床歯周病学会認定医
- - 日本歯周病学会歯周病専門医
- - 東京歯科大学歯科麻酔学講座非常勤講師
このような背景を持つCDACが、今後日本全国の地域医療に貢献し、多くの患者が安心して受けられる歯科治療環境を提供することが期待されています。