ユニカフェ、通勤用EVサブスク「Hakobune」を導入し環境意識を高める
コーヒー焙煎を手掛けるユニカフェが、通勤用の電気自動車(EV)サブスクリプションサービス「Hakobune」を導入しました。このサービスの採用により、ユニカフェは通勤に関する新たな選択肢をスタッフに提供し、CO2排出削減に取り組む姿勢を明確にしています。
Hakobuneとは?
「Hakobune」は、企業とその従業員向けに提供するEVサブスクサービスです。社員が通勤に利用できるEVを毎月定額で提供し、自動車保険料や車検代、税金などの維持費も含まれています。このサービスにより、通勤費用の軽減に加えて、環境への配慮も実現できるという利点があります。
ユニカフェの新しい取り組み
ユニカフェの神奈川総合工場では、約70%の従業員が車を利用して通勤しています。高騰するガソリン価格の影響で、通勤にかかる負担が増している状況の中、Hakobuneが採用されたことは、経済的な負担の軽減だけでなく、企業としての責任を果たすための一歩でもあります。実際、EVを利用することによって、ガソリン代の約1/3の料金で充電することが可能となり、従業員の通勤コストを大幅に削減する効果が期待されています。
環境への配慮
ユニカフェは「コーヒーをコアに人と環境にやさしい企業を目指す」という理念を掲げています。これまでの取り組みの一環として、焙煎には少ないCO2排出量を誇るLNGを使用し、工場の電力源に実質的な再生可能エネルギーを利用しています。また、工場の屋根には太陽光発電パネルを設置するなど、環境負荷を減らす努力を続けています。
スコープ3の削減に向けて
新たにHakobuneを導入することで、GHG(温室効果ガス)排出量のスコープ1、2に加えて、レポートでよく触れられるスコープ3の「雇用者の通勤」に関する排出量も削減できます。これは企業としての環境意識を高め、新たな目標に向けた道筋をつけるものです。
BCP対策としてのEV
さらに、EVは「走る蓄電池」という呼称が示す通り、有事の際のBCP(事業継続計画)対策としても重要な役割を果たします。こうした観点からもユニカフェは、EVの導入が企業の持続可能性に寄与することを強く認識しています。
Hakobuneの理念
「Hakobune」は、住友商事から生まれたスタートアップで、2023年4月に設立されました。目指すのは「EVを社会の電力源として広め、地域、国、地球のエネルギー問題を解決する」ということ。この理念のもと、従業員向けの通勤用EVや職場充電設備、太陽光発電サービスを一括でサブスクリプション方式で提供し、サステナブルな企業活動を支援しています。
まとめ
ユニカフェの「Hakobune」採用は、単なる通勤手段の変更にとどまらず、企業としての社会的責任や環境への取り組みを強化する動きとして注目されます。今後、他の企業もこの取り組みを参考にし、サステナブルな方向へ歩みを進めることが期待されます。