ユニファイド・インダストリアルとバウステッドが設立した物流不動産プラットフォーム「UIB」

物流不動産プラットフォーム「UIB」の展望



2025年3月12日、香港とシンガポールの合弁企業であるユニファイド・インダストリアル(UI)とバウステッド・プロジェクツ・リミテッド(BPL)は、アジア市場に向けた新たな物流不動産プラットフォーム「UIB」を設立することを発表しました。これは、急成長するeコマースや変化するサプライチェーンに対応するための重要な一歩となります。

成長市場をターゲットにしたUIBの基本構造



UIBは、不動産開発や投資、ファンドマネジメントの垂直統合サービスを提供することを目的としています。特にアジア全域での物流施設やデジタル化が進むデータセンターの需要の高まりを背景に、両社が持つ専門知識とネットワークを活用して、効果的に市場に参入する戦略です。

UIBの運用資産総額(AUM)は、日本、中国、シンガポール、ベトナムで約35億米ドルとなります。この規模は、両社の経験やネットワークを利用し、長期的な企業価値を創出するための基盤です。

リーダーたちの視点



ユニファイド・インダストリアルのCEO、ジョシュア・オルソン氏は、「UIBがアジアにおける物流と産業用不動産市場でトップ企業となることを目指している」と述べています。彼は、両社が共同で築いたブランドやユニークな提案力を駆使することで、機関投資家の期待に応え、資産の価値を最大化できると信じています。

また、BPLの副会長ワン・ユー・ウェイ氏も、「アジアの主要市場においてビジネスを拡大する可能性を楽しみにしている」とコメント。両社の専門性を結集することで、より大きな戦略的機会を捉えるとしています。

成長の背景



今回のUIB設立は、2021年以降に着実に成長してきたUIの成果の一環でもあります。マッコーリー・アセット・マネジメントの会長であり、今回の新プラットフォームの成功を確実にするための重要な役割を担うジェームズ・ケンプ氏は、この取引を、戦略的に計画された一歩として位置づけています。

彼は、UIが北アジアにおける既存のビジネスに基づき、さらに市場を拡大する準備が整っていることにも言及しました。一方でBPLは、東南アジアでの開発主導型の事業に強みを持つため、両社の統合によって理想的なパートナーシップが成立したことを強調しています。

今後の期待



この新しいプラットフォーム「UIB」の設立は、不動産市場の変動に対応し、持続可能な成長を目指す企業の姿を映し出しています。今後の展開に注目しつつ、物流不動産分野における新たな可能性を提示していくでしょう。

なお、本取引は一定の条件を満たすことが前提とされ、実際の運用資産の数値は取引が完了した際のものとされます。

ユニファイド・インダストリアル(UI)について



2008年に設立されたユニファイド・インダストリアルは、アジア市場での成長を続ける不動産投資家及びファンドマネージャーです。高品質な物流施設を中心とし、47億米ドル以上を投資・開発する実績を持ち、高い投資リターンを提供してきました。

バウステッド・プロジェクツ・リミテッド(BPL)について



BPLは、シンガポール、中国、マレーシア、ベトナムにおいて、不動産の革新や持続可能な活用を実現する企業です。ターンキー型エンジニアリングや資産管理を手掛け、統合されたエコシステムを提供しています。

マッコーリー・アセット・マネジメント・リアルエステートについて



MAM REは、グローバルな不動産投資会社であり、深い市場知識を持つパートナーと連携し、多様な投資機会を提供しています。豊富な経験を活かし、市場の変動に敏感に対応した投資を行っています。

会社情報

会社名
UI JAPAN株式会社
住所
東京都港区六本木1-4-5アークヒルズサウスタワー9階
電話番号
03-6277-6266

トピックス(経済)

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