2025年11月度日本全国の雇用形態別賃金伸び率を発表！

求人サイトの大手9媒体からデータを分析した結果、2025年11月度の都道府県別賃金伸び率が明らかになりました。分析を行ったのは、東京都千代田区に本社を置く株式会社フロッグです。同社は、アルバイト・パート、派遣、正社員の雇用形態に分け、全国の求人情報を収集・集計しています。この調査の結果、今回の賃金伸び率は前月比でどのように変化したのか、またそれによって何が明らかになったのかを詳細に見ていきましょう。

調査方法と対象

今回の調査では、次の求人媒体からデータを収集しました。

- アルバイト・パート:「イーアイデム」「バイトル」「マイナビバイト」
- 派遣:「はたらこねっと」「エン派遣」
- 正社員:「doda」「type」「エン転職」「マイナビ転職」

調査期間は2024年10月7日から2025年11月3日までのデータを基にしています。

全国加重平均と最低賃金

厚生労働省が発表した「地域別最低賃金の全国一覧」によると、全国の加重平均額は1,121円となり、前年度比66円の増加が見られました。この幅は昭和53年度から導入された制度の中で最大です。また、2025年10月には20都道府県で最低賃金が改定され、これに関しても新最低賃金未満の求人割合が17.41pt減少したとのことです。

雇用形態別の賃金伸び率

今回の調査結果では、各雇用形態での賃金増減率が記録されました。

- アルバイト・パート: -3.88%～+1.56%
- 派遣: -3.66%～+2.52%
- 正社員: -0.29%～+1.36%

特にアルバイト・パート部門では、宮崎県が前月比として1.56%の上昇を記録し最も賃金が伸びた県となりました。派遣では長崎県が2.52%の上昇で1位、正社員では山口県が1.36%でトップの座を占めました。

アルバイト・パートの詳細

アルバイト・パートの賃金伸び率トップ3は以下の通りです。
1. 宮崎県: +1.56%（新しい時給は1,169円）
2. 福岡県: +1.39%（新しい時給は〇〇円）
3. 鹿児島県: +1.34%（新しい時給は〇〇円）

一方、賃金が減少したワースト3には、京都府、滋賀県、三重県が含まれています。

派遣の動向

派遣部門では、長崎県が1位に輝き、増加幅は31円となりました。各都道府県で派遣の賃金がどのように推移するかは、今後の雇用市場において重要なポイントです。続いて、鳥取県、宮崎県がそれに続いています。

正社員の現状

正社員部門では、山口県がトップを占め、賃金増加は3,331円（+1.36%）となりました。しかし長崎県は減少してしまい、注意が必要です。長崎県の状況は他県と比較してどのように見えるのかが鍵となります。

このように、雇用形態別の賃金伸び率ランキングを作成することで、地域ごとの賃金の差や格差、雇用状況を可視化しました。今後も株式会社フロッグが提供するデータは、雇用市場や経済全般において役立つ情報源となるでしょう。