ディスレクシアを知るための2日間
2025年の10月、読み書きの困難さを持つ子どもたちに対する理解を深めるため、認定NPO法人エッジが特別なイベントを開催します。このイベントは、毎年10月に行われる「ディスレクシア月間」に合わせたもので、全国で様々な啓発活動が展開されています。この取り組みには、特に教育現場での理解と支援が不可欠です。
認知度が低いディスレクシア
ディスレクシアは、発達性の学習障害の一つで、特に文字の読み書きに困難を感じる特性を持っています。驚くべきことに、約40人のクラスには2~3人がこの特性を抱えており、日本語話者の8%にのぼるとされています。しかし、未だに多くの人々にとってその実態は知られていません。ディスレクシアを持つ著名人には、ハリウッドのスターであるトム・クルーズや映画監督のスティーブン・スピルバーグなど、多様な分野で成功を収めている人たちがいます。彼らの存在が、ディスレクシアについての認識を広める大切な役割を果たしています。
ディスレクシア月間の活動
2025年のディスレクシア月間では、全国各地で様々な啓発活動が行われており、認定NPO法人エッジもその一環として特設イベントを実施します。具体的には、10月25日・26日の2日間にわたり、疑似体験やオンライン相談、音声テスト体験を行います。参加することで、ディスレクシアの特性をより深く理解し、自身の教育現場での実践に活かせるかもしれません。
イベント詳細
- - 疑似体験講座 (10月25日 10:00~12:00)
このオンラインワークショップでは、子どもたちの「見え方」「聞こえ方」を体験します。この体験を通じて、教師や保護者がどのように子どもたちと接するべきかを考える良い機会となるでしょう。収入は4,400円です。
- - 無料相談会 (10月25日 20:00~21:00)
ディスレクシアに関する質問や相談ができるオンラインセッションを行います。参加は無料で、他の参加者の質問を通じて新しい視点を得られるチャンスがあります。
- - 音声読み上げテスト体験会 (10月26日 9:30~11:30)
実際の小学校の評価テストを音声で受けることで、ディスレクシアを持つ子どもたちが本来の力を発揮できる可能性を探ります。この体験会は無料で、場所は東京都港区のヒューマンぷらざにて行われます。
ディスレクシアの正しい理解を
認定NPO法人エッジは、2001年からディスレクシアに関する啓発活動を行い、より良いサポートネットワークを築く取り組みを続けています。会長の藤堂栄子氏は、国の特別支援教育ネットワークに関わり、法的な改善についても貢献しています。彼女のリーダーシップのもと、ディスレクシアを持つ人々が生き生きと生活できる社会の実現を目指しています。
このイベントを通じて、ディスレクシアへの理解を深め、みんなで支援の手を伸ばしていきましょう。皆さんの参加を心よりお待ちしております。