ZARAとAndersson Bellの初のコラボレーション
3月21日(金)、グローバルファッションブランドZARAが、韓国のコンテンポラリーブランドAndersson Bellとの初めてのコラボレーションコレクションを発表します。Andersson Bellは、2014年にデザイナーのDohun Kimによって設立されたブランドで、文化の融合をテキスタイルを通じて具現化することに特化しています。
このコラボレーションは、Kimの革新的なデザインアプローチを全世界のターゲットに届けるもので、ファッションとアートが融合した新たなスタイルを提案します。Kimがブランドを立ち上げた背景には、スウェーデンのストックホルムへの旅があり、そこから刺激を受けたというエピソードが含まれています。現地の美学に影響を受けて、韓国に帰国後、このブランドを立ち上げました。
ブランド名の「Andersson」は、スウェーデンで非常に一般的な苗字であり、一方「Bell」は、韓国の仏教寺院から響く鐘の音を象徴しています。Kim自身も「鐘の音はポジティブさとエネルギーの象徴」として、このネーミングに込められた意味を強調しています。
この新コレクションでは、トロンプ・ルイユ(トリックアート)プリントや手作り感のあるDIYスタイル、パッチワークといった多様なデザイン要素が組み込まれています。これにより、ファッションの自由な表現を追求する「パンク」の精神が現れています。
コレクションのハイライト
特に注目すべきアイテムとして、デザイナーが愛するレザージャケットがあります。デニムのように見えるトロンプ・ルイユ加工が施され、視覚的にも楽しませてくれる一品です。コットンフランネルシャツは、異なるチェックパターンを大胆に組み合わせたデザインで、デニムプリントが重なっています。さらに、Tシャツやニットウェアには、パッチや異素材の組み合わせが用いられており、新しいシルエットと質感が表現されています。
ニット製品は、柔らかくセミシアーな仕上がりで、素材感も楽しめる設計。また、ウールパンツには、星座の形を模したメタル製のハトメが配置されており、デザイン的にも個性が光ります。
アクセサリーのラインナップ
アクセサリー部門でも魅力的なアイテムが揃っています。ギター型のミニバッグや、ダメージ加工を施したデニムのトートバッグ、Vibramソールのミュールとブーツが登場します。また、多くのキーやギターピックがあしらわれたキーチェーンもあり、これらはAndersson Bellの「遊牧的でクリエイティブな精神」を象徴しています。
一部のアイテムには「Absolute Beginner」というフレーズも見られます。これは、デヴィッド・ボウイの楽曲や、その元となったコリン・マッキネスの小説にオマージュを捧げるものです。Kim自身の新しいプロジェクトに対する姿勢も反映されています。「ファッションを通して感じる開放感やフレッシュさを、みんなにも味わってほしい」という彼の願いが多くの方々に届くことでしょう。
販売情報
ADSBとZARAのコラボレーションは、3月21日(金)から一部店舗やオンラインで販売されます。特にZARA新宿店では、このコレクションを特集したスペシャルコーナーも設けられますので、訪れる価値があります。
Andersson BellとZARAについて
Andersson Bellは、一見異なる要素を組み合わせることで、洗練された新たな美を創出するブランドです。Dohun Kimが手がけるそれぞれのコレクションでは、個性的で自由なスタイルが表現され、オリジナリティと高いクラフトマンシップをまず重視されています。一方ZARAは、1975年にスペインで設立されたブランドであり、常に最新のトレンドを取り入れたファッションアイテムを数多く展開しています。今後も両ブランドの動向から目が離せません。