地域発の革新技術が誕生
福岡県北九州市で展開されている株式会社NOEXCUSEの新製品、『RICCARニードルパンチミシン』が、令和6年度の「北九州発!新商品創出事業」に認定されました。このミシンは、特殊な針構造を取り入れ、糸を一切使わずに繊維を絡め合わせる「ニードルパンチ技術」を採用しています。これにより、布に立体的なテクスチャーを施したり、装飾を施したりすることができ、アートやクラフト、ファッションなど、様々な分野での利用が期待されています。
北九州発!新商品創出事業とは
「北九州発!新商品創出事業」は、地域の中小企業が生み出す独自性のある新商品や新サービスへの支援を目的としています。この事業への認定を受けることで、企業は販路の開拓や広報活動の支援を受けることができ、商品の普及が加速する仕組みとなっています。今回の認定では、社会課題の解決や新たなビジネス創出に寄与する製品であれば、すでに開発されたものであっても公的支援を受けることが可能となりました。
期待される支援の内容
認定商品には、次のような支援が行われます:
- - 北九州市の認定ロゴマークを使用できる
- - 市内各部署による試用購入およびフィードバックを受けられる
- - 認定期間中は、市が随意契約による製品導入を可能にする
- - 市公式ホームページや各種パンフレットを通じて広報支持を受ける
- - 展示会出展事業への審査加点を得られる
- - 「まち・ひと・しごと創生総合戦略資金」との申請資格を獲得する
これらの支援により、『RICCARニードルパンチミシン』は公共セクターへの進出や販路拡大が見込まれ、地域から国内外へと展開の幅を拡げていくことが期待されています。
未来の展望
株式会社NOEXCUSEは、本製品の認定を契機に国内での販売網拡大を図り、さらに北九州市との連携により公共施設や教育現場への導入の機会を模索しています。また、すでに商標を取得しているしているフィリピンやカンボジア、シンガポール、バングラデシュ、オーストラリア、ニュージーランドといった国々に向けた海外展開も強化しており、地域発の製品を国際市場に届けるプロジェクトとしての活動を進めています。さらに、アートや教育、福祉分野と連携したワークショップや展示会への出展にも積極的に取り組む予定です。
製品詳細
『RICCARニードルパンチミシン』は、従来のミシンでは実現できなかった新たな技術を用いて、ハンドメイド愛好家や教育機関、クラフト作家、縫製業において新たな創作の可能性を広げます。
RICCARブランドの歴史
リッカーは昭和40年代から日本の家庭用ミシン市場において重要な役割を果たしてきました。当時の家庭では洋服を手作りするのが一般的だったため、家庭用ミシンは必需品でした。リッカーは国内のトップシェアを誇るミシンメーカーとして、1970年の日本万国博覧会にも出展するなど高い影響力を持つ企業でした。その後、株式会社NOEXCUSEが2022年にリッカーの商標権を取得し、新たな開発を進めています。
今後の展開
2024年には家庭用ニードルパンチミシンを、2025年には新型家庭用ミシンの発売を予定しており、リッカーブランドの再構築が進められる中で、SNSやメディアを通じた情報発信も行っています。情報は公式サイトやSNSプラットフォームで随時更新されています。ぜひ、リッカーの最新情報をチェックしてみてください。
会社概要
- - 会社名: 株式会社NO EXCUSE
- - 所在地: 福岡県北九州市小倉南区沼本町1-4-11-1階
- - 代表取締役: 桑原和寛
- - 創業: 2008年9月
- - 主な事業内容: ミシン販売、ミシンの修理、ハンドメイドイベントの企画運営
- - ミシン専門店: ミシン生活
- - メディア運営: ソーイングスクエア