サインキューブと労働安全衛生総合研究所の共同研究
株式会社サインキューブは、独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所と共同で、疲労回復に向けた新たな取り組みを始めました。本研究では、介護業界における労働者の健康を守るために、ウェアラブルデバイスを用いたデータ分析とシフト勤務の最適化を目指しています。
研究の目的
本研究には以下の3つの主要な目的があります。
1.
最適なシフトの提供:シンクロシフトを導入することで労働者の疲労回復を促進し、健康で充実した働き方を実現すること。
2.
生体データに基づく評価:ウェアラブルデバイスを活用し、労働者の生体データを収集して疲労回復の指標を定量的に評価します。
3.
働き方の最適化提案:得られたデータから得た知見をもとに、医療・介護業界の働き方を改善し、労働者の健康をサポートする環境を作ること。
研究内容と実施方法
この共同研究では、介護施設におけるシフト管理をテーマにしています。特に、シンクロシフトが自動で作成したシフトと従来の手動シフトを比較することで、労働者の心身にどのような負荷がかかるのかを検証します。具体的には、アンケートやモニタリング機器を用いて、シフト勤務が労働者の疲労に与える影響を測定します。
実施期間は2022年10月25日から2023年2月28日までで、結果として得られたデータをさまざまな指標で評価し、疲労回復に効果的なシフト勤務を明らかにしていきます。これにより、介護業界内でのシフト勤務がより効率的になることが期待されます。
研究の展望
共同研究の成果は、国際的な学会で紹介される予定で、特に「仕事、ストレス、健康」に関するテーマで発表されます。ここでは、介護業界における夜勤時のシフト管理に焦点を当て、シンクロシフトを使用した勤務時の効果について報告します。初期のデータでは、睡眠の質が向上する可能性が示唆されており、これは介護従事者の健康を支援する新たなアプローチとして注目されています。
今後の取り組み
サインキューブは、介護施設向けのシフト管理システム『シンクロシフト』を提供し、医療福祉分野での非効率化や健康課題の解決に取り組んでいく方針です。このシステムの導入により、職場環境の改善やコミュニケーションの活性化を図り、現場に笑顔と癒しを提供することを目指しています。
本研究を通じ、労働者がより健康的に働ける環境の構築を実現するため、さらなるデータ分析や効果検証を進めていきます。サインキューブと労働安全衛生総合研究所は、双方の専門性を活かして、今後の医療・介護業界の進化に貢献していくことでしょう。
企業情報
株式会社サインキューブ
- - 所在地:東京都港区麻布十番2丁目20番7号
- - 設立:2021年9月1日
- - 事業内容:シフト管理システム「シンクロシフト」のサービス企画、開発、運営
- - 公式サイト:サインキューブ公式サイト
労働安全衛生総合研究所
この取り組みが、介護現場の改善に向けた新たな足がかりとなることに期待が寄せられています。