奈良の伝統清酒がオーストラリア酒フェスティバルで世界に発信！

奈良県が誇る伝統的な清酒が、2024年9月28日と29日にオーストラリアのシドニーで開催される『オーストラリア酒フェスティバル2024』に出展します。このイベントは、日本の食と文化を愛するオーストラリアの人々に向けて、奈良の清酒の魅力を伝える絶好の機会となります。

清酒の起源は奈良県に遡り、特に室町時代の正暦寺がその発祥地とされています。清酒は日本のユネスコ無形文化遺産に登録されており、その伝統ある酒造りが評価されています。今回の酒フェスティバルでは、奈良県の清酒、いわゆる「奈良酒」が10種用意され、試飲や販売が行われる予定です。これにより、奈良酒の認知度を全国的に高め、さらには海外市場での需要を喚起することを目指します。

オーストラリアは日本文化に対する関心が高く、訪日意欲や購買力も高い国です。昨年の酒フェスティバルでは、来場者の70%が過去に日本を訪れた経験があり、87%が今後12ヶ月以内に日本を訪れる予定があると回答しています。昨年の酒フェスティバルも、約6500人が来場し、平均23,000円もの購買が行われました。

イベントでは、奈良の文化も併せて紹介されます。特に「伝統的酒造り」や「和食」、さらには「能楽」や「伝統建築」などのユネスコ無形文化遺産に焦点を当て、新たに開発した5つの着地型ツアーもPRされる予定です。これを通じて、奈良の魅力が多様な角度から発信され、さらなるインバウンド需要の呼び込みが期待されます。

奈良公園における文化資源の総合的な活用は、全国的な観光振興の一環として位置づけられ、地域の活性化に寄与することが期待されています。「最高峰の有形と無形の文化遺産が融合する聖地・奈良公園の国際ブランド構築・発信事業」というプロジェクトに基づき、入場者に奈良の大いなる魅力を体感してもらう取り組みが進められています。

このように、奈良の伝統酒とその文化を世界に発信することは、単なる酒のプロモーションにとどまらず、地域全体のブランド価値を高める重要な活動です。『オーストラリア酒フェスティバル2024』での成功を通じて、奈良県の日本酒文化がより広く認知されることを願っています。