スギ薬局が再生可能エネルギー100%実現へ向けて新たな契約を締結
2025年3月18日、スギホールディングス株式会社と株式会社クリーンエナジーコネクトが共同で、スギ薬局の電力を100%再生可能エネルギーで賄うためのオフサイトコーポレートPPAサービスの導入を拡大することが発表されました。この新たな契約により、スギ薬局は今後32箇所のNon-FIT太陽光発電所を開発し、これにより関東エリアの22店舗に電力および環境価値を提供することが可能になります。
追加性のある再生エネルギーの調達
この取り組みにより、スギ薬局は累計で65店舗に対し、クリーンエナジーコネクトが開発した62箇所の非FIT低圧太陽光発電所からの再生可能エネルギーを長期的かつ安定的に調達できるようになります。この結果、CO2排出量は年間約8,560トン削減され、この量は一般的な家庭の電力使用に換算すると、約3,317世帯分に相当します。
スマートエコエナジーとの連携
また、夜間などの太陽光発電以外の電力には、スマートエコエナジー株式会社のEcologyプランを活用し、すべての電力供給を再生可能エネルギーで賄うことを実現します。このような取り組みを通じて、エコで持続可能な社会の実現に向けた一歩を踏み出しています。
災害対策も視野に
さらに、スギ薬局専用のNon-FIT低圧太陽光発電所には「備えるコンセント®」が設置され、発電所が所在する地域の災害対応能力をも高めることが目指されています。これにより、地域住民も非常時に発電した電気を利用できる仕組みになっています。
スギ薬局の脱炭素戦略
スギ薬局グループは、2030年度には1店舗あたりのCO2排出量を12年で50%削減する目標を掲げており、今回の取り組みはその達成に向けた重要な一歩となります。2050年には1店舗あたりのCO2排出量を実質ゼロにすることを目指し、さらなる努力を続けることが求められています。
株式会社クリーンエナジーコネクトは、脱炭素経営を支援する企業向けにグリーン電力の導入から効果検証までをワンストップで提供しており、太陽光発電だけでなく蓄電池の組み合わせにより、持続可能なエネルギー利用の実証を進めています。
今後の展望
今後もスギホールディングスとクリーンエナジーコネクトは協力し、スギ薬局の店舗における二酸化炭素の排出削減や再生可能エネルギーの普及を推進し、地域の災害対応能力を高めることに貢献していくことを誓っています。このような取り組みが広がることで、日本全体のエネルギーの構造が持続可能な方向に進むことが期待されています。