AI教材「すらら」に新科目「情報Ⅰ」が登場
株式会社すららネットが提供するAI教材「すらら」に、2025年4月から高校で必修となる新しい科目「情報Ⅰ」が追加されます。この教材は、アダプティブな対話式ICT教材を活用し、学ぶ生徒一人ひとりの理解度に合わせた学習体験を提供します。
「情報Ⅰ」は2022年度に新設され、今後は大学入学共通テストにも含まれるなど、ますます重要性が増しています。生徒は情報モラルや問題解決能力、プログラミング、データ活用といった幅広い分野を学んでいく必要がありますが、授業時間の不足や教員の負担が大きな課題となっています。特にプログラミング分野では、採点に多くの時間と労力がかかります。そのため、教員が多忙な中で質の高い授業を提供することは容易ではありません。
新科目「情報Ⅰ」の意味と課題
新設された「情報Ⅰ」は、情報技術を理解し、効果的に活用できる能力を育むことを目的としていますが、授業運営に関する課題も多いです。特に、プログラミング教育に関しては、授業準備や生徒の理解度に応じた指導が求められる中で、教員の負担が増しています。共通テストに向けた準備も必要で、教員にとっては質の高い授業を維持することが大きな挑戦となっています。
「すらら 情報Ⅰ」の特徴と利点
「すらら 情報Ⅰ」は、レクチャー、ドリル、テストを一体化したオールインワン教材です。知識ゼロでも理解できるアニメーション付きのレクチャー、豊富な問題を含むドリル、理解度を確認できるテストの機能が一つにまとまり、時間を効率的に活用することができます。
学習内容はプログラミング、知識・モラル、情報通信とデータ活用といった分野を網羅しており、全体の授業時間は40コマ分で学ぶことが可能です。多くの教員が「教科書の内容をすべて授業でカバーするには足りない」と感じていますが、「すらら 情報Ⅰ」を通じて、効率的な学習が実現できるのです。
さらに、個々の生徒の進度に合わせた学習が可能で、予習や宿題としての活用もできます。授業ではグループワークなどの実践活動に時間を充てることができ、より効果的な学習をサポートします。
各分野の詳細と特長
プログラミング分野
この分野では、プログラミングを実際に画面上で入力し、自動採点機能を備えた演習が行えます。知識ゼロの生徒にもゼロから段階的に学べる内容で、プログラミングのアルゴリズムを重視した構成になっています。使用する言語は「Python」と「DNCL」で、ドリルでの演習が可能です。
知識・モラル分野
知識と実社会をつなげた探求型学習が進められる分野で、現実の問題解決に関するケーススタディを通じて、マインドセットを養います。著作権や個人情報保護法についての根本的な理解を助けるため、背景や理由を説明する内容になっています。
情報通信とデータ活用分野
アニメーションを活用し、身近な内容の理解を深めることができる領域です。特に、暗号方式などの難解なコンセプトをわかりやすく解説し、真の理解を促進します。
まとめ
今後の教育現場では、「情報Ⅰ」の授業がますます重要となります。株式会社すららネットは、生徒と教員の両方のニーズに応える形で「すらら 情報Ⅰ」をリリースし、2024年10月にはその活用法や課題解決に関するオンラインセミナーも予定しています。この教材が大学共通テストに向けた学習において、教育現場に新たな風をもたらすことが期待されます。