サイカルトラストが提言したAI基本計画への意見
サイカルトラスト株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:須江 剛)は、内閣府が実施した「人工知能基本計画(素案)」への意見募集に対し、重要な提言を行いました。本提言は、ブロックチェーン技術を用いたサプライチェーンの真正性を国の戦略の柱とするよう求める内容です。これは、先日、我が社が日本代表として国際標準規格「ISO 26345」を全会一致で採択した思想と関連しており、国に対し、その理念を政策に反映することを目指しています。
提言の背景
私たちの社会は現在、「高性能AI(フロンティアAI)」が急速に進化しています。特に、「高度自律型AI(クロード・ミュトス級AI)」の出現により、情報の真偽を見抜く仕組みが従来の方法だけでは不十分であることが明らかになりました。従来のセキュリティ手法は、物理的な防御に基づいたものでしたが、新たな敵は情報そのものを操作し、私たちを欺く方法で攻撃を行います。
ここでの核心は、単に「情報が本物かどうか」を検証する仕組みを整備する必要があるということです。サイカルトラストはこの点を強調しており、国家戦略としてこの仕組みを国際標準に昇華させるべきだと考えています。
提言の詳細
提言の詳細は、以下の3つの要点に集約されます。
1.
国際標準規格化の参画対象の補完: 「ISO/IEC JTC1」に加え、ブロックチェーンを所掌する「ISO/TC307」の重要性を明記する必要があること。
2.
AIモデル評価だけでは不十分: 高度自律型AIによる情報偽装への備えとして、真正性を担保・検証する仕組みが求められること。
3.
オープン・アンド・クローズ戦略: 国益を視点に、国際標準と特許を両立させる取り組みが不可欠であること。
高度自律型AIの脅威
「人工知能基本計画(素案)」では、高度自律型AIが急増していることが指摘されており、それに伴うサイバー攻撃の新しい種に対しても懸念が示されています。AIは、偽の証跡や情報を生成し、従来の防御をすり抜ける能力を持っています。このような状況下では、単なる侵入検知だけでなく、情報の真正性を確認する手段が急務と言えるでしょう。
2つの防御戦略の重要性
サイカルトラストは、「侵入を防ぐ防御」と「偽物を見破る防御」が相互補完的であることを強調しています。従来の防御手法は侵入を防ぐことから焦点を当てていますが、サイバー攻撃の新たな様相では、情報の本物・偽物の見極めが重要です。
ISO 26345の役割
国際標準規格「ISO 26345」は、ブロックチェーンを用いた真正性の検証を行うフレームワークです。この規格によって、特定の製品の真正性だけでなく、製品がどのようにして製造されたかの履歴も追跡可能になります。これにより、より信頼性の高いサプライチェーンの構築が期待されます。
結論
サイカルトラストの提言は、AIやブロックチェーンの進化に伴う新たな課題に立ち向かうための重要なステップです。サイバーセキュリティにおいては、ただ物理的な防御を施すだけでなく、情報の真正性を守る仕組みの構築が不可欠であるという認識が必要です。私たちの社会が未来の技術に適応し、信頼できる情報環境を整えるための手段として、サイカルトラストの提言が注目されています。