就職活動の最新動向
2025-10-10 11:41:39

2026年卒業予定の学生に見る就職活動の現状と動向

2026年卒業予定の学生に見る就職活動の現状と動向



株式会社マイナビが実施した「2026年卒大学生キャリア意向調査」によると、9月末時点での内々定保有率は88.9%となっており、前年と比べると若干の減少が見られました。この調査は、全国の大学生及び大学院生を対象に行われており、さまざまなデータが明らかにされています。この記事では、これらの結果から読み解ける就職活動の現状や学生たちの意識について詳細を探ります。

内々定保有率と活動継続率の変化



9月末のデータによると、内々定を持っている学生の割合は前年同時期と比較して0.9ポイント減少して88.9%に留まっています。文系の学生は88.6%、理系の学生は89.3%で、活動継続率は18.9%に達し、前年の16.9%よりも上昇したことが確認されています。特に理系学生は、依然として活動継続率が文系学生よりも低い傾向がありますが、その差は縮小しています。

進行中の選考活動とその内容



未内々定者の活動状況も注目されます。選考の前段階にあたる企業研究や自己分析に取り組んでいる学生が多くみられ、未内々定者は39.2%が「企業研究」に、38.5%が「業界研究」に注力しているとされています。これは、選考の具体的な段階に進む前の準備として重要な活動です。一方、内々定を得てなお活動を続ける学生の中では、適性検査や面接、企業へのエントリーが多く見られることから、彼らの活動は実際の選考に向けたものにシフトしています。内々定を持ちながらも新たな企業への応募を続けている学生の割合は、内々定先への満足度が非常に低いためと考えられ、この点は企業側でも対応が求められています。

学生の企業選びの基準



調査結果によれば、内々定先に「十分満足している」との回答が就職活動を終了した学生の中では53.3%であるのに対し、内々定ありながら活動を継続している学生ではわずか7.5%にとどまっています。これは、学生が自己の価値観に合った企業との出会いをより重視していることを示唆しています。多くの学生は、内々定を持ちつつもさらなるチャンスを探しているため、企業側は彼らとの良好な関係を築くための戦略の見直しが必要です。

今後の展望と企業への提言



調査をもとにした先見の明に基づき、企業は学生との接点を重視する必要があります。学生が「納得感」を持つ企業との関係構築を目指すのは、選考過程や内々定後のフォローにおいて情報の質やコミュニケーションの質が鍵となるためです。企業は、単に内々定を出すのではなく、学生が自身の価値観と一致する企業を見出すためのサポートを意識することが求められています。このような取り組みこそが、今後の優れたマッチングの実現へとつながるでしょう。

この調査の結果は、2025年9月23日から27日にかけて行われ、1,268名の有効回答を元にしています。多くの学生が自分の未来を真剣に考え、納得のいく進路を選ぶために努力している様子が伺えます。学生と企業の相互理解が、より良い結果につながることを期待したいものです。


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株式会社マイナビ
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