サッポロビールの2026年事業方針
サッポロビール株式会社は、2026年に向けて新たな事業方針を発表しました。創業150周年の節目を迎えるサッポロホールディングスのグループ企業である同社は、ビジョン「誰かの、いちばん星であれ」を掲げ、「製造業から創造業」への転換を図っています。この動きにより、サッポロビールは"新・体験創造"カンパニーを目指し、独自の特色や物語を活かした体験価値の向上に注力し、ビール市場の活性化に貢献することを目指しています。
2025年の振り返り
2025年は、物価高や節約志向などの影響を受けた年でしたが、その中でもサッポロビールは体験価値を重視したマーケティング戦略を展開し、前年比103%の販売数量を達成しました。特に「サッポロ生ビール黒ラベル」や「ヱビスビール」が堅調に推移し、北海道限定の「サッポロクラシック」の販売も過去最高に達しました。また、新たに展開したRTD(Ready to Drink)カテゴリーでは前年比108%の成長を記録し、サッポロのブランディングが顕著に評価されました。
2026年のマーケティング戦略
2026年に向け、サッポロビールは酒税の改正を利用してビール市場の活性化を図るチャンスが来ています。“情質価値”の創造を目指して、顧客との共鳴や共創を促進する広告戦略を展開し、体験型の場を設けることで新たな出会いや気づきを生むことを目指しています。特に、グループ会社であるサッポロライオンが運営する銀座ライオンビルにおいて、ビール体験の新拠点が開業される予定です。
ビールブランドの展開
- - 黒ラベル: 「丸くなるな、☆星になれ。」をテーマにしたイベントを全国25か所で開催し、ブランド体験を拡充。大阪には新たに「サッポロ生ビール黒ラベル THE BAR OSAKA」が開業予定。
- - ヱビス: 「たのしんでるから、世界は変えられる。」を掲げ、漫画家矢沢あいとのコラボレーションを通じて新しいファンを獲得する施策を展開。YEBISU BREWERY TOKYOでも特別な体験が提供されます。
- - その他ブランド: サッポロラガービールやサッポロクラシックなど、個性を活かしたマーケティングも強化。周年を迎えるSAPPORO PREMIUM BEERでは特別デザイン缶が数量限定で展開されます。
RTDと健康的な選択肢
新たなRTDブランドの導入も予定しており、新たな商品提案により市場活性化に貢献します。加えて、健康志向が高まる中で「BETTER DRINKING EXPERIENCE」というスローガンのもと、適正飲酒の啓発にも力を入れます。
同社は、運動後のノンアルコールビールとして「サッポロ SUPER STAR」を発売予定で、健康寿命の延伸にも寄与する構想です。
サステナビリティへの取り組み
サッポロビールは、持続可能な社会の実現を視野に入れたサステナビリティ経営にも取り組んでおり、環境への負荷を低減するための材料開発や配送方法の改善、さらに多様性を重視した職場環境の整備を行っています。
次世代のビール市場を見据え、魅力的なブランド体験を創出するサッポロビール。その動向が今後も注目されます。