三菱総研DCSと北九州市立大学の新協定
2025年2月17日、三菱総研DCS株式会社と公立大学法人北九州市立大学は、地域社会の人材育成と活性化を目的とした産学連携協定を結びました。この協定は、双方の特性を生かし、幅広い分野での相互協力を図るものです。特に、北九州市立大学では2027年4月に新しい学部「情報イノベーション学部(仮称)」を設立予定であり、この取り組みが重要な役割を果たすことが期待されています。
協定に基づく取り組み内容
この産学連携協定に基づき、主に以下の取り組みが進められます。
1.
PBL(Project-Based Learning)の共同開発 地域の課題解決を目的としたPBLメニューやテーマ、カリキュラムを一緒に開発します。
2.
技術者・専門家の派遣 三菱総研DCSからの技術者や専門家が大学に派遣され、実践的な講義を行います。
3.
インターンシッププログラムの開発 三菱総研DCSが提供するインターンシッププログラムを通じ、学生は実践的な経験を積むことができます。これにより、学生は問題解決能力を身につけると同時に地域の発展にも寄与することが目指されます。
北九州市立大学の新学部移行にあたっては、デジタル人材の育成が重要なテーマです。高度な技術を学ぶ学生は、GX(グリーントランスフォーメーション)を推進し、地域のさまざまな課題に対し、積極的にアプローチします。
産学連携の具体的な進行状況
祝日の2月17日に行われた協定締結式では、北九州市立大学の柳井雅人学長と三菱総研DCSの亀田浩樹社長が互いに協力し合うことを誓いました。
PBLの実施では、北九州市立大学の教員と三菱総研DCSからのメンターが一緒に活動し、学生が自己主導的に課題を設定し、解決策を考えるプロセスを支援します。学生たちはチームを組んで、提供された課題への解決策を、信頼できるデータに基づいて提案します。これにより、彼らは実践的な能力を養うことができるのです。
このような教育活動によって、学生は4年間にわたって主体的な学習を行い、地域社会の発展に貢献する人材に成長するとともに、持続可能な未来の構築に寄与することが期待されています。
三菱総研DCSと北九州市立大学の背景
三菱総研DCSは1970年に設立され、金融関連業務での豊富な経験を持つIT企業です。2010年以降はAIやデータ分析の分野にも注力し、時代のニーズに応えています。一方、北九州市立大学は78年の歴史を有し、多様な学部と大学院を有する総合大学で、約6700人の学生が学んでいます。これまでに60,000人以上の卒業生を輩出し、さまざまな分野で活躍しています。
この新たな産学連携協定は、地域社会にとって非常にポジティブな影響をもたらすことが期待されています。