明光キャリアパートナーズ、日本語教育支援プロジェクトを始動
2024年9月30日、明光キャリアパートナーズ(東京都千代田区)は、インドネシアのLPKツバメ日本語研修センターとの業務提携により、日本語教育支援を開始しました。この取り組みは、日本企業が求める特定技能人材の育成を目指しています。T
日本語能力の現状
日本で働くためには、特定技能1号の取得が必要です。この資格を得るために、日本語能力試験(JLPT)N4以上のレベルが求められていますが、N4レベルでは日本人が自然に話すスピードの会話を理解するのは難しいことが多く、現実には多くの研修生が採用面接でのコミュニケーションに苦労し、不採用になるケースも多いと言われています。
これにより、特定技能として日本に来た研修生が職場でのコミュニケーションに苦しみ、早期離職に至ることや、日本人とのコミュニケーションが円滑にいかないという問題が浮き彫りになっています。明光キャリアパートナーズとツバメ日本語研修センターの提携は、こうした「制度と現実のギャップ」を解消するための一歩となります。
提供する支援内容
明光キャリアパートナーズは、以下の三つの支援によりツバメ日本語研修センターを強化します。
1. 教育プログラムの企画・実施支援
明光キャリアパートナーズは、独自のカリキュラムを設計し、最短4か月でJLPT N3相当の日本語力を身につけられる環境を整えます。定期的な面談を通じて授業運営状況をチェックし、問題を解決して質の高い教育を提供していきます。
2. 現地講師への日本語教育指導
日本語講師全体の指導スキルの向上を目指し、研修を行います。これにより、教育の質を均一化し、ツバメ日本語研修センター全体の水準を高め、送り出し機関としての役割を果たすことが期待されます。
3. 日本語レッスンと会話テストの提供
明光キャリアパートナーズの経験豊富な講師によるオンラインレッスンを提供し、研修生に実践的な会話を指導します。また、会話力を評価するテストも行い、企業が求める基準をクリアしていることを確認します。
研修生の入国後の支援
明光キャリアパートナーズは、入社後も元研修生のキャリアアップを支援します。「Japany」というオリジナルe-ラーニングコンテンツを運営し、働きながら自分のスキルを高めるためのサポートを提供していきます。このプラットフォームでは、JLPT N2やN1合格、特定技能2号取得、介護福祉士試験合格など多様な目的に対応しています。
まとめ
明光キャリアパートナーズとLPKツバメ日本語研修センターの提携による日本語教育支援は、特定技能人材の育成を加速させるだけでなく、インドネシアと日本の架け橋となる重要な取り組みです。これにより、労働市場のニーズに応える優秀な人材を育成し、日本企業の持続的成長に寄与することが期待されています。