SalesNow、シリーズAエクステンションラウンドで6.5億円調達、採用強化へ
東京都渋谷区に本社を置く株式会社SalesNowは、シリーズAエクステンションラウンドで6.5億円を調達したと発表しました。リードインベスターはKUSABI1号投資事業有限責任組合です。この資金は、急成長を続ける同社のさらなる発展に向け、採用体制の強化に充当されます。
SalesNowは、営業チームの生産性向上を支援するデータベース「SalesNow」を提供しています。パナソニック、ヤマト運輸、パーソルキャリアなど大手企業への導入実績があり、その高い評価が今回の資金調達につながったと言えるでしょう。
資金調達の背景と目的
SalesNowは、営業活動に費やせる時間が少ないという課題を解決するために設立されました。Salesforce社の調査によると、セールス職は勤務時間の約28%しか営業活動に時間を費やせていないという現状があります。残りの時間は、情報収集や雑務などに費やされているのです。
SalesNowは、この問題を解決するために、大規模なデータベースとシステム間連携ソフトウェアを提供しています。80億レコード、550万社規模のデータベースを基盤に、リアルタイムで必要な情報にアクセスできる環境を提供することで、営業担当者の生産性向上に貢献しています。
今回の資金調達によって、SalesNowは以下のような取り組みを強化します。
採用と組織体制の強化: エンジニア、IS、FS、CSなど、多様な人材を採用し、組織体制を強化することで、さらなる成長基盤を構築します。特に、1人目人事、CS責任者、ソフトウェアエンジニアの採用に力を入れています。
プロダクト開発の強化: 既存機能の改善や新機能の開発を加速させ、顧客ニーズに対応するため、データ基盤やセキュリティを強化します。
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マーケティングおよびセールスの拡充: Web広告の強化や展示会参加など、認知度向上のための活動を推進します。
KUSABIからのコメント
KUSABIの代表パートナーである渡邉佑規氏は、SalesNowへの投資理由について、「セールス活動におけるIT/DX化は、いまだ圧倒的勝者不在のホットテーマであり、SalesNowはセールテックの一丁目一番地に陣取るプレーヤーになり得る」と述べています。また、SalesNowが筋肉質な体制を維持しながら着実に成長している点にも言及し、高い信頼感を示しました。
SalesNow代表取締役 村岡功規氏からのコメント
村岡氏は、SalesNowのミッションを「誰もが活躍できる仕組みをつくる」と語り、アナログで非効率なセールスの働き方を変革し続けていると強調しました。少子高齢化による生産年齢人口の減少という社会課題にも言及し、SalesNowが生産性向上に貢献していくという強い意志を示しました。
今後の展望
SalesNowは、AIやLLM(大規模言語モデル)の利活用により、データの価値をさらに広げ、セールスのみならず、マーケティングや与信領域まで事業展開を拡大していく計画です。
まとめ
SalesNowは、6.5億円という多額の資金調達を成功させ、更なる成長への道を切り開きました。その背景には、市場ニーズを捉えたサービスと、着実な成長を続ける企業姿勢があります。今後の展開に期待がかかります。