THK株式会社の新技術、低透磁率LMガイド「HSR-M3形」
THK株式会社が高性能な低透磁率LMガイド「HSR-M3形」の受注を開始することを発表しました。これは、特殊な環境下での使用に最適なガイドとして位置付けられています。従来モデルである「HSR-M1形」や「HSR-M2形」に続いての新製品で、さらなる技術革新を感じさせます。
低透磁率の実現
「HSR-M3形」は、一般的なLMガイドとは異なり、磁場に影響を受けにくい特性を持っています。これは、構成部品に低透磁率な材料を使用することで実現しており、比透磁率は1.02以下とされています。この優れた特性により、MRI装置などの強磁場が発生する環境でも高い性能を維持することが可能です。
特に、40HRC以上の高硬度を誇るこのモデルは、従来の低透磁率材料と比較して大きな荷重も耐えることができるため、より多様な用途に対応できます。これにより、設計者は磁場を気にせずに製品を運用できる自由度が増すでしょう。
多方向性に対応した設計
THKの「HSR-M3形」は、LMブロックに作用する荷重を4方向にわたって均等に分散させる設計が施されています。各ボール列は接触角を45°に配置し、あらゆる姿勢で利用可能な設計となっています。この特徴により、幅広い産業や用途に対応した活用が期待されます。
世界標準の技術
HSRシリーズは、その高品質で信頼性の高い製品性から、世界中の多くの機械や装置に使用されてきた背景があります。この新しい「HSR-M3形」により、THKは更なる低透磁率の実現に成功し、ロバスト性や負荷能力、高精度を兼ね備えた製品を市場に提供します。
技術と顧客ニーズへの取り組み
THK株式会社は、これまで培ってきた技術力をもとに、お客様のニーズにしっかりと応えられる製品開発にコミットしています。技術革新と品質の向上を常に追求することで、様々な環境にも最適な製品を提供し続けるでしょう。
結論
THKが新たに展開する「HSR-M3形」は、磁場環境においても安定した性能を発揮し、様々な産業用途に革命をもたらすと期待されています。これからのTHKの進化に目が離せません。
参考リンク