HOUSEI株式会社が子会社設立を発表
テクノロジーカンパニー、HOUSEI株式会社が新たな一歩を踏み出しました。AIとDXソリューションを提供する同社は、シンガポールの新加坡赢宝智能科技私人有限公司と共同で、子会社「OmniXuttle株式会社」を設立することを決定したと発表しました。この新会社の設立は、日本国内の物流倉庫業界における急速な自動化・省人化のニーズへの対応を視野に入れたものです。
1. 子会社設立の背景
近年、日本の少子高齢化が進む中、特に物流業界での人手不足が深刻な問題となっています。多くの企業は、人手を介さずに効率的な運用を目指す自動倉庫システムの導入を検討していますが、依然としてコストや技術的な課題が立ちはだかっています。
Mordor Intelligence社の調査によると、無人搬送機(AGV)市場は2029年までに年平均成長率8.29%で成長すると予測されており、国際的に見ても物流の自動化は大きな成長が期待されています。こうした状況の中、HOUSEIは、これまで培ったIT・DX領域のノウハウを活かし、上海本社の自動倉庫ソリューションのリーディングカンパニーであるGLOBL智能科技株式会社と連携して、競争力のある自動化製品を市場へ送り出す準備を進めてきました。
この度、新加坡赢宝智能科技私人有限公司との共同出資により、OmniXuttle株式会社を設立し、さらなる推進を目指すこととなりました。
2. OmniXuttle株式会社の概要
OmniXuttle株式会社は、東京都新宿区を本社とし、物流自動化分野に特化した事業を展開します。これにより、企業が迅速かつ効率的に自動倉庫システムを導入できる環境を提供し、人手不足の解消をめざします。具体的なサービス内容や製品については今後詳細が発表される予定ですが、各社との強力なパートナーシップを活用し、高品質なソリューションを提供することに注力する方針です。
3. 設立日程
OmniXuttle株式会社の設立に関する正確な日程はまだ発表されていないものの、設立手続きは進行中とのことです。今後の進捗については、随時公式の発表が行われる予定です。
4. 今後の見通し
現時点での予測では、この子会社設立が2025年12月期の連結業績に与える影響は軽微であると考えられています。しかし、事業の展開や市場の動向によって、重要な影響が出た場合には迅速に開示する予定です。
HOUSEIは今後も、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するために、「メディア向け事業」「プロフェッショナルサービス事業」「プロダクト事業」「海外IT事業」の4つの事業領域を軸に、パートナーシップを拡充し続けていく方針です。また、オープンイノベーションにも積極的に取り組み、共同開発や販売代理店の募集にも力を入れています。
社会環境が変化する中で、HOUSEI株式会社の新たな挑戦に期待が寄せられています。