グローバルサウスに迫る市民ジャーナリストの研修
はじめに
私たちが暮らす世界の多くの地域、特にグローバルサウス(途上国や新興国)では、深刻な危機や人道的な問題が日々発生しています。このような現状に対して、私たちがどのように理解し、どのように支援できるのか、その糸口を探るために必要なのが、市民ジャーナリストとしての視点とスキルです。
特定非営利活動法人「ganas」は、これらの問題に焦点を当てながら、市民が自らの声を発信するための支援を行っています。2016年から実施されている『77日記者研修』は、その一環として設けられたプログラムです。
77日記者研修の目的と特徴
『77日記者研修』は、グローバルサウスに関する知識を深め、かつ優れた取材・執筆スキルを身につけることを目的としています。プログラムは、以下の3つの柱を中心に構成されています。
1.
途上国の実情を伝える:日本ではあまり知られていない事実を、直接取材を基に掘り下げて伝えます。
2.
問題解決に挑む人への取材:様々な問題に立ち向かう人々や組織に光を当て、その行動を記録します。
3.
多様な視点を理解する:途上国特有の価値観や文化から学び、広い視野で物事を考える力を養います。
この研修は、日本国内にいながらにしてグローバルサウスの状況を理解し、取材活動を実践するためのプログラムであり、参加者が実際に記事を執筆しながら成長できる環境を提供しています。
研修内容
期間と時間
今期(第26期)の『77日記者研修』は、10月11日から12月27日まで、毎週土曜の18時から21時半という時間設定で開催されます。オフラインとオンラインを組み合わせた柔軟な参加形式です。
学びの具体的な内容
参加者は、まずグローバルサウスや国際協力に関する基礎知識を学び、その後、取材の進め方や記事の執筆方法など、実践的な技術を身につけます。特に、ネタ探しやインタビュー技法、執筆技術は、ganasの編集長から直々に指導を受けることができます。
座学だけではない実践が魅力
実践的な学びとして、グローバルサウスに関する分野で活動するNGOや起業家への取材を行い、リアルな声を記事にすることで知識を深めます。このように、理論だけでなく実践も重視している点が『77日記者研修』の大きな特徴です。
研修から得られるメリット
参加後は、以下のような特典があります。
1.
専門家からのフィードバック:プロの体験を通じて、執筆技術を向上させる機会が与えられます。
2.
キーパーソンへの取材:国際問題に関わる専門家や実践者に直接インタビューを行うことができ、深い知識が手に入ります。
3.
未来のキャリアに繋がる:研修生としての活動を経て、ganasの中核記者として団体の運営に関与することも可能です。
このように、77日記者研修では、参加者各自が持つ興味をさらに広げ、深めていける機会が提供されます。{}
参加の条件
研修に参加するために特別な資格は不要ですが、興味があり、熱意を持っている方であれば、社会人から大学生まで年齢や学歴を問わずご応募いただけます。オンライン形式ですので、地理的制約もありません。興味がある方は、ぜひ公式サイトから応募してみてください。
おわりに
グローバルサウスや国際協力への関心を高めつつ、自身のスキルを磨くチャンスがここにあります。73日間の研修を通じて、一人一人が持つ視点や経験が重要な資源となることを実感できることでしょう。興味があればぜひ告知を見逃さず、応募してみてください。