BRP社の「Sea-Doo Spark Trixx」が受賞
カナダに本社を置くBRP社が、日本市場向けに展開するパーソナルウォータークラフト「Sea-Doo Spark Trixx」が、2024年度のグッドデザイン賞を見事に受賞しました。これで同社のグッドデザイン賞受賞は13回目となります。この優れたデザインと運動性能を見逃せません。
Sea-Doo Spark Trixxの魅力
「Sea-Doo Spark Trixx」は、特にアクティブなライダーに向けて設計されたモデルです。アクロバティックなスポーツからインスパイアされたこの水上バイクは、巧みにデザインされたVTSが搭載されており、ライダーが水面を縦横無尽に動き回るための高い安定性を実現しています。
この新モデルの最大の魅力は、75mmの調整が可能なアルミ製ハンドルバーです。これにより、ライダーは微細な重心の調整を行えるため、スタンディングでの操作がしやすく、より楽しいトリックアクションが可能となります。さらに、Rotax 900 ACEエンジンと先進的なiBRブレーキシステムにより、コントロール性や制動力を兼ね備えています。
環境への配慮
「Sea-Doo Spark Trixx」は、リサイクル可能なPolytec素材を用いるなど、環境への配慮もされています。また、Rotax 900 ACEエンジンは低排出型で、持続可能な開発目標(SDGs)に基づいた設計がなされています。特に「責任ある消費と生産」や「気候変動への行動」といった目標への取り組みが評価されています。
評価とデザインの裏側
審査員たちは、この製品が入門用にもかかわらず、ビビッドなカラーやダイナミックなスタイリングによって、まったくそれを感じさせないと評価しました。色数を抑えたスマートなデザインは、収納スペースを確保する一方で、過剰感がなく、シンプルにまとまっています。
特に、環境保護に関する取り組みが高く評価され、BRP社が自然をフィールドとして楽しむレジャービークルを提供する姿勢が伝わります。
グッドデザイン賞について
グッドデザイン賞は、日本のデザイン振興会が主催し、人々の生活を豊かにすることを目的とした、1957年創設の権威ある賞です。テーマごとに審査が行われ、今年は「アウトカムがあるデザイン」がテーマに掲げられ、多くの応募の中から特に優れた作品が選ばれます。
BRP社の歴史と展望
BRP社は、スノーモービル「Ski-Doo」やオフロードビークル「Can-Am」など多岐にわたる製品を手掛けています。1937年に世界初のスノーモービルを開発した歴史を持ち、その後も革新を追求し続けています。最近では、全ての製品ラインに電動車を投入する計画を発表し、持続可能な未来を見据えた展望にも期待が寄せられています。
このように「Sea-Doo Spark Trixx」はデザイン、性能、環境への配慮を兼ね備えたモデルであり、BRP社のさらなる進化を感じさせる製品です。