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環境を意識した快適空間「COOL TREE」

2018年に開発された「COOL TREE」は、都市部の暑さ対策と環境保護を融合させた屋外クールスポットです。これを実現したのは、株式会社日建設計をはじめとする4社の共同プロジェクト。特にヒートアイランド現象が深刻化する街の環境を考慮し、より快適な空間を提供することを目的としています。

CO2排出を抑制する取り組み

「COOL TREE」は、太陽光発電を活用した完全ゼロエネルギーのクーリングシステムを採用しています。国産の間伐材を使用しているため、CO2の排出を削減しながら、木製の温かみも感じられるデザインになっています。特に、2019年に開発されたLITE版は、都市空間にフィットするサイズで、約4m四方という形状です。これにより、ますます多くの場での導入が期待されています。

特徴満載の「COOL TREE LITE」

「COOL TREE LITE」は、高さ約2.9m、屋根の大きさは4.0m四方、土台は4.8m四方で、重量は約3,500kgという設計です。このクールスポットの特徴は多岐にわたります。

1. ミスト・日除け・接冷による涼感
ミストが気化熱を利用して温度を下げ、視覚的にも涼しさを演出します。また、ヒノキ材を使用した格子型の日除けが直射日光を防ぎ、心地よい木陰を生み出しています。ペルチェ効果を利用したクールベンチも備えており、座ることで体温を効果的に下げることができます。

2. 太陽光発電とIoTによる自立型システム
頂上には太陽光パネルが設置され、全ての動作は自給自足の電力で動きます。日中に蓄えた電力で、夜間にはライトアップやスマートフォンの充電が可能です。

3. エコロジカルなシステム
リデュース、リユース、リサイクルの観点からも優れた設計がされています。間伐材を使用したことで、建築材料のエネルギー消費が削減されています。

今後の展望と設置場所

「COOL TREE」は、2020年3月2日から9月まで、東京都千代田区のアイガーデンエアに設置される予定です。この期間中、スムーズな運転が行われることで、真夏の暑さを和らげる地点として機能します。また、岡山県の真庭市や名古屋市など、他の地域でも成功裏に設置された実績があります。

「COOL TREE」の導入によって、熱帯夜の多い都市での過ごしやすさが向上し、多くの人々に快適な屋外環境を提供することが期待されています。

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