57歳でSONYから独立!社長以外全員が外国人エンジニアの建設DX企業が、グローバル採用で成功した秘訣とは?
「土木・建築現場✕IT」というニッチな分野で、革新的なDXサービスを展開する株式会社レゾネスト。代表の前川博俊さん以外、社員は全員が外国人エンジニアという、まさにグローバルな組織体制で話題となっています。
レゾネストは、バングラデシュ人ITエンジニアと日本企業との人材マッチングを専門とする株式会社VENTURASのサポートを受け、これまでに6名の外国人エンジニアを採用。社内は英語が公用語となり、多様な文化が融合した活気あふれる環境が築かれています。
今回は、レゾネストの成功事例を通して、外国人エンジニア採用における課題、そして、外国人材が活躍できる組織づくりについて解説していきます。
なぜ、外国人エンジニアを採用することに?
レゾネストが外国人エンジニアを採用した背景には、日本国内での人材獲得の難しさがありました。
創業当初は、日本人のエンジニアを探していましたが、会社の規模が小さく、知名度も低いため、なかなか応募が集まらなかったのです。さらに、建設業界とIT技術を組み合わせた事業という特殊性もあり、興味を持つ人材を見つけ出すのが困難でした。
そんな中、VENTURASとの出会いにより、海外のIT人材に目を向けます。
「働く会社の規模ではなく、経験価値を高めること、成長、スキルアップを意欲的に求める外国人材は、自社の求める人材像とマッチしている」
前川さんは、外国人エンジニアの潜在能力に気づき、積極的に採用を進めていきました。
外国人エンジニアを採用する際のポイントとは?
レゾネストでは、外国人エンジニアの採用において、技術力と実行力の確認を徹底しています。
「志望動機やキャリアビジョンは、ある程度、作文で表現できてしまうものです。しかし、過去のプロジェクトをどのように、どういう姿勢でやりきったのか?を深く深く聞いていくことで、その人の本当の能力や仕事への向き合い方が見えてきます。」
前川さんは、面接を通して、応募者の潜在能力や仕事に対する熱意を見抜くことを重要視しています。
多国籍チームで自発性と熱意を生み出す秘訣
レゾネストでは、多国籍チーム全員が自発的に、熱心に仕事に取り組んでいます。その秘訣は、社員一人ひとりの成長を重視したマネジメントにあります。
「良い仕事」を与え、エンジニアがワクワクするような環境を提供することで、彼らのモチベーションを高めています。
また、答えを教えるのではなく、自ら課題解決に取り組む機会を与えることで、主体的な思考力を育んでいます。
将来的には、アントレプレナーとして活躍できる人材育成を目指し、多様な経験とスキルを身につけるためのサポート体制を整えています。
バングラデシュのIT人材市場の現状
バングラデシュは、人口1億7千万人を超え、平均年齢24歳という若い人口構成を持つ国です。近年、経済成長が著しく、IT分野への投資も積極的に行われています。
バングラデシュ政府は「デジタルバングラデシュ計画」を掲げ、IT教育や人材育成に力を入れています。そのため、IT分野の卒業生が増加しており、コストパフォーマンスの高い、優秀な人材が豊富に存在しています。
日本企業にとって、バングラデシュは魅力的な人材獲得の場となっています。
株式会社VENTURAS (ベンチュラス)について
株式会社VENTURASは、バングラデシュを拠点とする日系スタートアップ企業です。バングラデシュと日本の架け橋となり、教育、就職、人材育成、オフショア開発など、幅広い事業を展開しています。
これまで、200人以上のバングラデシュ人エンジニアの就職支援実績があり、日本企業とバングラデシュ人材をつなぐパイプ役として、重要な役割を果たしています。
まとめ
レゾネストの事例は、外国人エンジニア採用が、企業にとって新たな可能性をもたらすことを示しています。
多様な文化を受け入れ、個々の能力を最大限に引き出すことで、組織全体の成長につながることを証明しています。
外国人エンジニアを採用することで、新たな視点やアイデアが生まれ、イノベーションが促進されます。
日本企業も、積極的にグローバルな人材獲得にチャレンジし、多様性と創造性を活かした組織づくりを目指していくべきでしょう。