香りがもたらす心の変化とは
株式会社ポーラは、香りが心にもたらす影響についての研究を実施しました。この調査では、リフレッシュ系、リラックス系、アクティブ系の3種類の香りを使用し、香りを嗅ぐことによる心身の変化を調べました。調査は2024年10月19日に行われ、対象となったのは20〜50代の女性48名で、年代ごとに3つのグループに分けられました。調査の結果、香りの組み合わせによって心の状態が大きく変化することが分かりました。
調査の背景と目的
ポーラは、美容サービスの展開に際し、香りの重要性を認識し、どのように香りが心身に影響を与えるのかを理解するためにこの調査を行いました。リフレッシュ系、リラックス系、アクティブ系それぞれの香りがもたらす効果に着目し、特にリフレッシュ系からアクティブ系へと香りを切り替えた際の変化について重点的に調査しました。
調査の方法
調査は、まず参加者にサインをしてもらった後、10分間の安静時間を設けました。この後、ストレス負荷テストを行うことで、心の状態を測定しました。具体的には、計算課題を行ってもらい、ストレスを感じた直後に心身の状態をVAS法で測定します。その後、参加者はリフレッシュ系、リラックス系、アクティブ系の香りを順番に嗅ぎ、各香りの後に再度心の状態を測定しました。
調査結果の概要
調査結果は、3つのグループ間での香りの組み合わせによる違いを示しています。特に、第1群の参加者は、リフレッシュ系とリラックス系の香りを嗅ぐことで「疲れている」「不安だ」といった項目が有意に低下したことが観察されました。この群では、香りの変化によりストレスを感じる割合も低くなり、「心地よい」「爽快である」「解放感を感じる」といったポジティブな感覚が増加したことが分かりました。
また、アクティブ系の香りを嗅ぐ前にリフレッシュ系とリラックス系の香りを嗅いでもらうことで、「頭がすっきりしている」が有意に増え、心の明晰さが向上することが確認されました。これに対し、第2群や第3群では明確な差は見られませんでした。
今後の展望
ポーラはこの研究結果を基に、今後も香りが心に与える影響に関する研究を継続し、さらに深い理解を目指します。香りに対する新たなアプローチや、より効果的な美容サービスの開発に繋げていくことを目指しています。たかが香りと侮るなかれ、しかしその影響は非常に大きいのです。
結論
香りが心にもたらす良い影響についての理解が進むことで、日常生活におけるリフレッシュやリラックス方法が新たな形で提供される可能性があります。ポーラのこの取り組みは、香りと心の関係についての理解を深める貴重な一歩となることでしょう。