LIFULLとレオパレス21が挑む「おとり物件」撲滅への道
日本の不動産ポータルサイト「LIFULL HOME’S」を運営する株式会社LIFULLが、株式会社レオパレス21との新たな情報連携を発表しました。この連携は、既に募集終了となった賃貸物件を自動で非掲載とする仕組で、顧客がより安心して住まい探しを行える環境を整えることを目的としています。
おとり物件問題とは
賃貸物件の中には、実際には契約済みでありながら、掲載され続けている「おとり物件」が少なからず存在しています。これにより、住まい探しをするユーザーは無駄な内見や問い合わせを強いられ、結果として時間的および経済的な負担が生じる問題が長らくあるのです。LIFULLはこの問題に対策し、ユーザーにとってより良い体験を提供するために、「物件鮮度の向上」に取り組んできました。
11年以上の取り組みの成果
LIFULLと不動産会社の情報連携は2019年から始まり、これまで大東建託パートナーズや複数の不動産管理会社と連携してきました。本年度初めには、新たにレオパレス21が参画し、約54万戸の物件管理データを持つ同社と共に、物件情報の精度を向上させることが可能になりました。これにより、LIFULL HOME’Sは全国の不動産管理物件の約24%をカバーする体制を整えました。
連携の具体的な内容
今回の連携では、レオパレス21が管理している物件について、契約が終了した情報をLIFULL HOME’Sに自動で反映させる仕組みが導入されるため、情報にリアルタイム性が加わります。これにより、利用者は最新の情報を基に住まい探しを進めることができ、ミスや見落としによる不便を回避することができるようになります。
業界全体での取り組みが必要
おとり物件問題は、単に一社の責任に限定されるものではありません。自社の物件情報を正確に更新する必要がある不動産会社、広告主である仲介会社、利用者がアクセスする不動産ポータルサイト、全ての関係者が連携しなければ解決できない複雑な問題です。これに対してLIFULLは、各社と協力し、業界全体の意識向上を図り、「おとり物件」の削減に向けた取り組みを続けていきます。
ユーザー信用を守る取り組み
「おとり物件」の存在は、利用者の信頼を損なうだけでなく、業界全体の発展にも直結する重大なテーマです。LIFULLは、物件情報の正確性を保つために、信頼性のあるシステムを構築し続けています。今後も、最新技術を活用し、ユーザーが安心して住まい探しを進められる環境を整えていくことが求められています。
まとめ
株式会社LIFULLは、「住まい探しをもっと快適に」をテーマに今後もさらなる情報精度の向上と、ユーザーへの透明性を持ったサービスを提供し続ける方針です。LIFULL HOME’Sは、安心して利用できる不動産情報サービスとして、今後も進化を続けていくことでしょう。特に、ユーザーとの信頼関係を築くことが、賃貸領域での成功の鍵になると考えています。