株式会社オリエンタルランド・イノベーションズが、ハイブリッド型学習塾「コノ塾」を運営する株式会社コノセルと資本業務提携を結びました。この提携により、オリエンタルランド・イノベーションズが20億円を追加出資し、累計出資額は23.5億円に達することになりました。両社のビジョンや強みを生かした教育のシステムを構築し、より良い学びの場を提供することで、社会に貢献することが目指されます。
コノセルは2020年に設立され、テクノロジー、教員、生徒の三者を融合させた教育スタイルを追求しています。独自のアプリや教材を利用し、生徒一人一人の学習データを分析することで、個別に最適化した指導を行っています。初回出資時には教室数が2つで社員数も10人程度でしたが、現在では82教室を運営し、100人以上のスタッフが在籍しています。教育とテクノロジーの融合を通じて、数々の成績向上や高校合格実績を上げています。
今回の提携によって、コノセルはさらなる事業拡大を目指します。代表取締役の田辺理氏は、“デジタルテクノロジーと教育現場の融合”が今後の成長に欠かせないと考えており、質の高い教育をすべての人々に手頃な価格で提供することを目指しています。この方針は、オリエンタルランドグループの基本理念である「夢・感動・喜び・やすらぎ」のある社会を築くためにも重要とされています。
両社はすでに3年間にわたり人材交流を行ってきた実績があり、コノセルの事業成長支援を行ってきました。出向者を通じて教育現場におけるオペレーションの最適化や組織運営の構築について協力し、コノセルのビジョンを共有してきたことが、今回の資本提携への一因となっています。
オリエンタルランド・イノベーションズの社長、豊福力也氏は、コノセルの成長を目の当たりにし、同社のビジョンの実現に向けた情熱に感銘を受けたと述べています。特に、コノセルの取り組みは「子どものハピネス」というESGマテリアリティと密接に関連しており、その発展に貢献できることを期待しているとコメントしています。
今後も両社は連携を深め、より良い教育環境の提供を追求するとともに、オリエンタルランドのリソースをフル活用し、質が高く持続可能な教育システムの構築に向けた活動を進めていく方針です。新たな資本提携により、コノセルの事業成長が加速することが期待されています。