TBWA HAKUHODOが提供する2025年版トレンド予測レポート「EDGES 2025」とは

TBWA HAKUHODOが発表した「EDGES 2025」

株式会社TBWA HAKUHODOは、毎年リリースされるグローバルトレンド予測レポート「EDGES 2025」の日本語版を無料公開しました。このレポートは、Omnicom Advertising Groupに属するカルチャーユニット「Backslash」が発表するもので、世界各国の新たな時代の価値観やカルチャーシフトを調査し、企業やブランドに対して実行可能な戦略のヒントを提供しています。

「想像」から「実装」へ

今年のレポートのテーマは「想像から実装へ」とされており、アイデアを具体的なビジネスアクションに転換することに重点を置いています。昨年の「EDGES 2024」がアイデアの可能性に焦点を当てていたのに対し、今年はそのアイデアを実際に実行するための設計図が示されており、特に直面する社会課題に対する具体的な解決策が強調されています。

1. Eco-Realism（エコリアリズム）

環境問題が深刻化する現状において、このテーマは持続可能な取り組みを進めるための新たな実行フェーズを強調しています。理想論ではなく、現実的な対応策が必要とされている時代です。

実装例としては、旅行とEV（電気自動車）、地域活性を融合させた「GREEN JOURNEY」が挙げられます。これは、官民14団体が協力し、実際にCO₂を削減しながら地域経済を活性化する取り組みです。

2. Maturity Paradox（成熟のパラドックス）

年齢と成熟度が必ずしも一致しない現象が見られ、子どもは早く大人になろうとし、大人は若さを楽しむ傾向があります。この新たなニーズに応えるための実行案として、子ども向けのエグゼクティブコーチングが提案されています。

3. Transparency Receipts（透明性の証明書）

情報の信頼性が問われる現在、製品の製造プロセスや企業の社会的責任に対する透明性が求められます。これにより消費者の信頼を得るための仕組みが必要です。具体例として、C2PA（Content Authenticity Initiativeに基づくメディア運用）が紹介されています。

4. Neo-Collectivism（ネオコレクティブ）

デジタル社会での孤立感から、リアルなコミュニティに回帰する傾向が見られます。新しい形での集団主義が模索されています。実装案として会員制のサードプレイスや趣味を基にしたSNSでのオフ会連動が考えられています。

5. Odd-ysseys（奇々怪々なトレンド）

観光地の過密化が進むなか、知られざる場所を求める旅行形態が人気です。新たな観光のスタイルを提案し、ローカル×XR（拡張現実）を活用したガイドや、テーマ型の長期滞在などの実装案があります。

「EDGES 2025」の活用法

このトレンド予測レポートは、単に流行をまとめたものではなく、企業にとって事業成長の可能性を探るための洞察が満載です。社内ビジネスがどの社会潮流に位置付けられるか、またその変化にどう適応すべきかを見極めるために利用できます。特に、経営戦略やマーケティング、ブランドマネジメントなど多様な視点で活用することが推奨されています。

このように、TBWA HAKUHODOが提供する「EDGES 2025」は、未来に向けた強力な指針となるでしょう。興味のある方は、日本語版レポートを以下のリンクからダウンロードできます。

「EDGES 2025」日本語版ダウンロードリンク

「EDGES」とは？

「EDGES」は、社会に影響を与える出来事やトレンドを分析し、企業が成長に向けて必要な示唆を得るための資料です。毎年、世界中から集められたデータに基づいて最も重要な潮流を選定し、無料でレポートを発行しています。これにより、企業のブランディングやマーケティング施策に効果的に活かされることを目指しています。