夏休みは漆の世界へ!親子で楽しめる体験型展示
姫路市書写の里・美術工芸館では、令和6年7月6日(土曜日)から9月1日(日曜日)まで、夏休み特別展「夏休み子どもミュージアム-江藤雄造さんと漆であそぼう」を開催いたします。本展では、姫路市在住の漆芸作家、江藤雄造さんの作品を展示し、伝統的な蒔絵技術から現代の漆の可能性まで、幅広い漆の魅力を紹介します。
江藤雄造さんは、10代の頃から父である江藤國雄氏に師事し、重要文化財の修復など、伝統的な漆芸の世界で研鑽を積んできました。近年では、現代の生活空間にも馴染む新しい漆の表現に挑戦し、国内外で活躍しています。本展では、江藤雄造さんの代表作である「円相」や、漆と螺鈿を組み合わせた豪華な「蒔絵螺鈿花札」など、個性豊かな作品を展示いたします。
展示作品の見どころ
1. 「円相」
江藤雄造さんの特徴的な作品の一つです。アクリル板に金魚や植物を鮮やかな色漆で描いた作品は、漆の黒のイメージを覆す、透明感あふれる美しさで観る人を魅了します。光線の角度によって変化する影が、作品に奥行きと表情を与えています。
2. 「蒔絵螺鈿花札」
蒔絵と螺鈿という伝統的な技法を組み合わせた、豪華な花札セットです。江藤雄造さんの高い技術力と美意識が光る作品となっています。
親子で楽しめるワークショップ
本展では、ワークショップも多数開催いたします。江藤雄造さん本人による「雄造さんとお絵かきしよう」では、豆皿に自由に絵を描くことができます。また、漆の素材や技法について学べる「漆のおはなし会」や、館内の展示室とバックヤードを見学する「子どもたんけんツアー」など、子どもたちの好奇心を刺激するプログラムが盛りだくさんです。
ワークショップの詳細
「雄造さんとお絵かきしよう」:令和6年8月18日(日曜日)
「漆のおはなし会」:令和6年7月15日(月曜日祝日)
「子どもたんけんツアー」:令和6年7月13日(土曜日)、7月24日(水曜日)、7月28日(日曜日)、8月11日(日曜日)、8月14日(水曜日)、8月24日(土曜日)
会期中の関連イベント
本展では、展示以外にも、開館30周年を記念した「記念茶会」も開催いたします。地元作家制作の茶道具や、清水公照ゆかりの茶道具など、貴重な茶道具を鑑賞できます。
「記念茶会」
日時:令和6年7月7日(日曜日)
会場:庭の茶室「交流庵」
定員:各回10名
この機会に、伝統工芸の魅力に触れ、親子で楽しい夏休みを過ごしてみてはいかがでしょうか。
江藤雄造さんプロフィール
江藤雄造さんは、姫路市出身の漆芸作家です。10代から父である江藤國雄氏に師事し、全国各地の重要文化財などの修復に携わってきました。国内外での個展開催やアートフェアへの出品など、精力的に活動しています。
主な受賞歴
第43回日本伝統工芸近畿展 新人奨励賞
第52回兵庫工芸展 公募の部 大賞
2015播磨・工芸ビエンナーレ 播磨工芸会賞
LEXUS NEW TAKUMI PROJECT2018 兵庫県代表
* 姫路市芸術文化奨励賞
展示情報
開催日時: 令和6年7月6日(土曜日)から9月1日(日曜日)
開催場所: 姫路市書写の里・美術工芸館
入館料: 大人500円、高校生以下無料
アクセス: JR姫路駅からバスで約30分
お問い合わせ: 姫路市書写の里・美術工芸館 TEL.079-267-0301
ぜひ、この機会に姫路市書写の里・美術工芸館へ足をお運びください。