西日本旅客鉄道の運賃上限変更認可申請、公聴会が中止に。一般公述申出なし

西日本旅客鉄道の運賃上限変更認可申請、公聴会が中止に



国土交通省は、西日本旅客鉄道株式会社が申請した鉄道旅客運賃の上限変更認可に関する公聴会を中止することを発表しました。当初は7月4日に大阪府で公聴会を開催する予定でしたが、一般公述の申出がなかったため、開催を取り消すことになりました。

運輸審議会は、国土交通大臣から諮問を受けた標記事案を審議するにあたり、一般公述人から様々な意見を聴取することを目的として、公聴会を開催することを決定していました。しかし、公述の申出期限である6月11日までに、一般公述の申出がなかったことから、公聴会の開催は中止となりました。

運輸審議会は、今後、一般公述人の意見聴取なしに、標記事案の審議を進めることになります。

公聴会の中止について



公聴会の中止について、国土交通省は以下のように説明しています。

運輸審議会は、国土交通大臣から諮問があった標記事案を審議するに当たり、一般公述人の様々な意見を聴いた上で判断を行うため、令和6年7月4日に大阪府で公聴会を開催することを決定した旨を令和6年5月28日にお知らせしておりましたが、公述の申出期限である令和6年6月11日までに一般公述の申出がなかったことから、公聴会の開催を取り消すこととなりましたのでお知らせします。


今後の予定



国土交通省は、今後、一般公述人の意見聴取なしに、標記事案の審議を進める予定です。審議の結果は、後日発表される予定です。

運輸審議会について



運輸審議会は、国家行政組織法第8条に基づく審議会で、個別法の規定に基づき、国土交通大臣が行う許認可等の個々の行政処分等の適否について諮問を受け、公平な立場から各方面の意見を汲み上げ、公平かつ合理的な決定を行う常設の機関です。
西日本旅客鉄道株式会社が申請した鉄道旅客運賃の上限変更認可に関する公聴会が中止になったことは、一般公述の申出がなかったことを考えると、ある程度予想されていたことかもしれません。しかし、公聴会は、一般市民の声を政策決定に反映させる重要な機会であり、その機会が失われたことは残念です。

今回の件は、鉄道運賃の値上げを巡って、国民の関心が低いことを示しているのかもしれません。あるいは、公聴会への参加方法が分かりづらかった、あるいは、意見を提出するハードルが高かったという可能性もあります。

今後の課題としては、公聴会への参加を促すための広報活動や、意見提出の手続きを簡素化するといった対策が必要になるでしょう。また、今回の件を契機に、鉄道運賃の値上げに関する議論を活性化させる必要もあるでしょう。

鉄道は、人々の生活に欠かせないインフラであり、その運賃は国民生活に大きな影響を与えます。鉄道運賃の値上げを議論する際には、国民の声をしっかりと聞き取り、透明性と公平性を確保することが重要です。

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