マテリアライズは、ドイツに新しいメタルコンピテンスセンターを開設し、金属3Dプリンティングの拠点を拡充しました。この新施設には約750万ユーロ(約9億7500万円)が投資され、120名以上の従業員と30台を超える産業用金属3Dプリンターが収容される計画です。
従来、マテリアライズはブレーメンで金属3Dプリントに特化した二つの施設を運営していましたが、新しいセンターはその役目を統合し、効率を向上させることが目的です。このセンターでは、ソフトウェア開発チームと製造チームが活発に交流し、より良いサービスを提供することで、製造業界のニーズに対応することが期待されています。
特に今回の新施設では、実践的な製造経験をもとにソフトウェア開発の向上を図り、3Dプリント向けの高品質かつコスト効率に優れた製造ソリューションを開発することが可能になります。さらに、持続可能性を重視し、環境に配慮した金属3Dプリントの解決策を進めるための研究も行なう予定です。
マテリアライズ・マニュファクチャリング社の副社長ジュルゲン・ラウドゥス氏は、「金属3Dプリンティングは強力な製造ソリューションとして確立されており、地域に根付いた生産モデルとの関係から、よりサステナブルな方法での製品生産が可能になる」と語っています。彼は、業界全体が3Dプリントプロセスをより持続可能にするための取り組みを強化する必要性を訴えています。この新しい施設は、その目標を実現するための朗報です。
特に注目すべきは、ブレーメンの新センターが金属粉末の回収と再利用の機会を探ることで、エネルギー効率を高めつつ、造形プロセスを最適化する努力を具体化する場となる点です。新メタルコンピテンスセンターの開所式は2021年9月を予定しており、これからの展開が期待されています。
マテリアライズは、30年以上の3Dプリントの経験を持ち、様々なソフトウェアソリューションやサービスを展開しています。この企業は、ヘルスケアや自動車業界、さらにはデザインなど、多岐にわたる分野で革新をもたらすための3Dプリントアプリケーションを支えており、ベルギーに本社を置くほか、世界中に支社を展開しています。近年、特に持続可能性を重視した技術開発が進む中、マテリアライズの取り組みは注目に値します。新たな施設の共に、今後の進展が期待されます。詳細については、
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