画期的なスマートグラス「arGPT」の登場で身体の自由が拡張へと進化する

スマートグラス「arGPT」の革新性

2023年8月17日、シンガポールのBrilliant Labs（ブリリアントラボ）は、スマートグラスでChatGPTを利用できる新しいiOSアプリ「arGPT」を発表しました。このアプリは同社が開発したオープンソースARデバイス「Monocle AR」と連動し、ハンズフリーでChatGPTを利用可能にします。

Monocle ARの特徴

Monocle ARは、自分のメガネをスマートデバイスに変えるクリップ型アクセサリーです。その重さはわずか15gで、720pのカメラやタッチセンサー、マイクロOLEDディスプレイも内蔵されています。このデバイスは、仕事や日常生活のさまざまなシーンで活躍します。例えば、タスク管理、情報収集、そしてリアルタイムの翻訳など、ChatGPTの機能を最大限に引き出すために設計されています。

ハンズフリーでの自動会話

「arGPT」は、手動での入力を必要とせず、音声で操作することができます。これにより、目の前にいる人とのスムーズなコミュニケーションが可能になるだけでなく、場面に応じたアドバイスをリアルタイムで提供することも可能です。たとえば、ビジネスシーンではトラブルを解決するための情報を持ち出すことが可能。さらには旅行中に位置情報を使って、行きたい場所を見つける手助けもします。

進化する翻訳機能

さらに、Brilliant Labsはライブ翻訳機能も紹介しました。この機能は、Monocle ARに搭載されたマイクやカメラ、ディスプレイを利用し、会話をユーザーの母国語に自動翻訳します。これにより、語学的な障壁を取り除き、国際的なコミュニケーションを一層円滑にします。

未来の技術への期待

Brilliant LabsのCEOボバック・タヴァンガー氏は、「3億人のChatGPTユーザーを考えると、今後はスマートフォンを超えた技術が求められる」と述べ、Monocle ARとarGPTの組み合わせが将来的なAIアシスタントのソリューションとなることを明言しました。社内では他の生成系AIも組み込む計画が進行中で、さらなる機能の拡張が期待されています。

資金調達と今後の展望

Brilliant Labsは最近、XR領域の著名な投資家から300万ドルの資金を調達しました。この中には、オキュラスの共同創設者やSiriの共同創設者などが名を連ねており、市場での信頼性も高まっています。生成系AIを組み込んだARグラスとして、Brilliant Labsは新たなインターフェースの提供を目指しています。

まとめ

Brilliant Labsの「arGPT」は、ユーザーがより自由に、そして効率的に情報を処理できる道を開くでしょう。このデバイスはビジネスシーンだけでなく、日常生活においても幅広く活用されることが予測され、今後の展開に注目が集まります。これからのウェアラブル技術の進化を感じさせるこの製品が、どのように私たちの生活を変えていくのか、期待が高まります。