第62回技能五輪全国大会開催報告
2024年11月22日から25日の間、愛知県常滑市の
Aichi Sky Expoにて、第62回技能五輪全国大会が開催されました。特に注目を浴びたのが、貴金属装身具職種の競技です。この競技は、ジュエリー製作の技術を駆使して行われ、全国から選ばれた選手たちが集まりました。
開催概要
大会は、厚生労働省の中央職業能力開発協会や愛知県の共同主催のもと、開会式が11月22日に行われ、その後の競技は11月23日から24日、閉会式が25日に実施されました。総勢8名の選手が選び抜かれ、それぞれの技術と創造力を競い合いました。
入賞者は以下の通りです:
- - 金賞:松渕颯馬(東京都)ヒコ・みづのジュエリーカレッジ
- - 銀賞:土田里彩子(山梨県)山梨県立宝石美術専門学校
- - 銀賞:下出晏慈(山梨県)株式会社オギハラ
- - 敢闘賞:國井 綾乃(東京都)ヒコ・みづのジュエリーカレッジ
競技内容
貴金属装身具の競技は、支給されたK18地金を使い、11時間以内に課題作品を製作するというものでした。選手は、材料の切り出し、やすり掛け、ろう付け、表面仕上げを全て手作業で行います。
今回は、全体が扇のデザインで、川の流れをイメージしたすかし部分や、蝶をモチーフにしたパーツが配された魅力的な作品が求められました。中央の円の部分には各選手自ら考えたフリーデザインの要素も加えられ、独自性が光ります。
運営および競技の実況
大会の運営には、一般社団法人日本ジュエリー協会(JJA)が協力しました。坂巻章雄氏を中心に、運営委員や競技委員が選ばれ、現地でのスムーズな運営に努めました。
また、開会式や競技の様子はライブ配信され、多くの人がリアルタイムで選手の真剣な姿を観ることができる機会が提供されました。
表彰制度
JJAでは技能者育成支援委員会を設け、技能大会への参加者を増やすための表彰制度を導入しています。上位入賞者には報奨金が贈られ、彼らのさらなる技術向上への励みとなります。具体的には、金賞には10万円、銀賞および銅賞にはそれぞれ5万円が付与されました。
まとめ
今回の技能五輪全国大会での貴金属装身具職種の競技は、日本のジュエリー技術の未来を感じさせるものであり、参加者たちの努力と才能が存分に発揮されました。今後もこのような大会が行われることで、日本のものづくりの価値が高まることを期待したいです。