APPLE TREE 株式会社が新たに発表したJUPITERシリーズ
大阪に本社を置くAPPLE TREE株式会社は、業務用に最適化された超大型3Dプリンター「JUPITER(ジュピター)シリーズ」をリリースしました。今シリーズは最大造形サイズがH1200mmにも及び、大型のモデル作成を実現するための新たな選択肢を提供します。
JUPITERシリーズの特徴
JUPITERシリーズは、FFF(熱溶融積層)方式で造形され、高精度を誇る最小積層ピッチは100ミクロンです。これにより、従来の技術では難しい特大サイズの出力が可能となっています。現時点で4つのモデルがラインナップされており、それぞれ異なる造形サイズを持っています。具体的には以下の通りです:
- - Jupiter-E:W350×D350×H460mm
- - Jupiter-I:W500×D500×H500mm
- - Jupiter-C:W600×D600×H600mm
- - Jupiter-G:シリーズ内最大サイズのW800×D600×H1200mm
4つのモデルは、それぞれの特性を持ちながらも、コスト効率を意識した大型プロット制作が可能です。
高度な造形機能と利便性
JUPITERシリーズは、造形の速度と精度を高めるために、大口径0.8mmノズルと小口径0.4mmノズルを搭載しています。特にフィラメントの切れによるトラブルを解決するためのフィラメント検出機能も備わっており、造形プロセスの途中でフィラメントを継ぎ足し再開できるのは非常に便利です。
また、日本語のタッチパネルインターフェースが設けられており、パソコンを使用せずともSDカードから直接ジョブを実行することができます。これにより、操作が直感的になり、ユーザーにとっての負担も軽減されています。
さらに、JUPITERシリーズは、1500g巻きの大口径ボビンに対応しており、大型造形においてもフィラメントの補充手間が大幅に削減。また、ABS配合技術により新たに開発された径2mmフィラメントは、従来のPLA樹脂と比較して強度や耐熱性が向上しています。
停電時の回復機能や、大型造形に欠かせないプラットフォームの取り外し機能も搭載されており、ユーザーに利便性を提供します。
ショールームでの体験
APPLE TREE株式会社では、東京新橋と大阪日本橋に製品ショールームを開設しています。ここでは、デスクトップ型のFLASHFORGEシリーズとJUPITERシリーズの両方を実際に見学、体験することができます。ショールーム訪問を希望される方は、以下のリンクから予約フォームにアクセスしてください。
展示会での初披露
APPLE TREE株式会社は、2018年2月14日から16日まで東京ビッグサイトで開催された「3Dプリンティングショー(2018)」にて、同社のブースを通じてJUPITERシリーズを初めてお披露目しました。これにより、多くの業界関係者から注目を集め、3Dプリンティングの新たな可能性を提示したことでしょう。
今後もAPPLE TREE株式会社から目が離せません。これからの新製品の発表や技術革新に期待が高まります。