園児バス安全システム
2022-09-27 10:00:01

子どもを守る新しい技術、園児バス置き去り防止システムの誕生

園児バス置き去り防止システムの重要性と新技術



最近、保育士や幼稚園のスタッフにとって、「置き去り」は非常に深刻な問題となっています。特に、車内に高温状態で取り残された子どもが熱中症や最悪の場合死に至る事故は、私たちの心に大きな衝撃を与えました。この悲惨な事件を受け、株式会社TCIは園児の安全を守るための新しい技術、園児バス置き去り防止システム「SOS-0001」を2022年10月3日に発売しました。

開発の背景



TCIの代表である尾﨑氏は、自身が幼児の父であることから、同じ年齢の子どもたちがこうした事件に巻き込まれる辛さを強く感じています。彼はこの問題に対して、他のプロジェクトとは異なる急速な開発を取り組み、AIを活用したシステムを実現しました。自身の悩みを踏まえ、「ヒューマンエラーでは済まされない」との思いから、事故の未然防止に向けた製品化に取り組みました。

SOS-0001の特徴



オートメーションによる監視


SOS-0001はエンジンが停止してから60秒後に起動し、AIカメラが自動で監視を開始します。約2時間後に自動で機能が停止するため、ドライバーが車を離れた後も安心して子どもたちを見守ります。

AIカメラによる認識機能


車内に設置されたAIカメラは、幼児を含む人間の姿を識別し、警告音で知らせることが可能です。これにより、子どもが置き去りにされる危険を未然に防ぐ仕組みが整っています。

死角をカバーするカメラの配置


最大4台のAIカメラを連携させることで、車内全体を監視することができます。さまざまなサイズの車両に対応するため、最適な配置が可能です。これにより、特に見えにくい死角の警戒が強化されます。

警告システムの充実


SOS-0001には音と光で周囲に警告を発するシステムが搭載されています。AIカメラが人を検知すると、大音量の警告音が鳴り、周囲の人々に即座に知らせることができます。さらに、IP56規格を満たすブザーを搭載しており、さまざまな環境でも信頼性が高いとされています。

安全設計が施されたバッテリー


SOSシリーズは、リチウムの一種「LiFePO4」を使用した安全なバッテリーを採用しています。このバッテリーは過充電、防過電流、過熱時に自動的に動作を停止し、安心して使用することができます。また、50分という驚異的な短時間で充電が完了し、安心して使用することができます。

遠隔通信オプション


さらに、オプションで遠隔ブザーを導入することができ、最大60メートル離れた場所でも警告を受け取ることが可能です。これにより、より多くのスタッフが状況を把握しやすくなります。

まとめ


SOS-0001は技術の進歩により、ヒューマンエラーを減少させ、園児の安全を確保する大きな一歩となる製品です。各幼稚園や保育園における今後の導入が期待され、安心して子どもたちを預けられる社会の実現につながることでしょう。今後の普及を通して、再発防止に向けた新たな取り組みが広まることを願っています。

会社情報

会社名
株式会社TCI
住所
大阪府大阪市淀川区木川東2-5-41 K2EAST 6F
電話番号
06-6885-7250

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